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暗闇の眼玉 鈴木六林男を巡る 評論集

高橋修宏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784781417202
ISBN 10 : 4781417205
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

◆六林男俳句の新しさ

鈴木六林男は戦場の砲弾の破片を体内に留めたまま「戦後」を生きた。その静謐な抒情、苛烈なリアリズムと社会批判、そして独自の「群作」と「季語情況論」―戦後俳句に鋭い異和として屹立しつづけた六林男俳句の可能性が、あらたな「戦前」かもしれぬ現在にあざやかに立ち上がる。
(井口時男)



本書は、鈴木六林男について二十年余りにわたり書きつづけてきた文章をまとめたものである。そのサブタイトルに「六林男を巡る」と記したのは、論稿ばかりでなくエッセイのような文章も配しているため、鈴木六林男という表現者をめぐって、たとえば遊歩(ベンヤミン)するようにどこからでも読んでいただければとの想いから付けたものである。
 (略)六林男を戦争俳句という範疇において、その評価を定説化しようとすると、はみ出してしまうものがある。あるいは、戦後の社会性俳句という状況において捉え返そうとすると、やはり違和感の方が優ってしまう。そんな六林男評価に付きまとう〈余剰〉や〈異和〉を、彼自身の句作行為の単独性として取り出してみること、そして〈戦後俳句〉と呼ばれるひとつの可能性の中心として考えてみることが、本書全体を通底するテーマであった。(著者)

【著者紹介】
高橋修宏 : 1955年東京都生まれ。2021年令和三年度富山県功労表彰(文化)。詩集『水の中の羊』(2004年、北陸現代詩人奨励賞)ほか。現在、俳誌「五七五」編集発行人、「豈」同人。現代俳句評論賞(〜2023年)、高志の国詩歌賞、口語詩句賞選考委員。現代俳句協会評議員、日本現代詩人会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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