つけびの村 山口連続殺人放火事件を追う 小学館文庫

高橋ユキ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094072358
ISBN 10 : 4094072357
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336p;15

内容詳細

2013年7月、真夏の朝。山間の限界集落にカラオケが響いた。その男は朝夕に窓を開け放ち、頼みもしない歌声を聞かせるのである。「あれは変わっちょる」。わずか11人の村人たちは、男の奇行には慣れっこだった。その晩、2軒の家から、突如火の手が上がった。翌日、焼け跡から5人の遺体が発見されたが、火事で命を落としたのではない。全員、撲殺されていた。「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」。奇妙な貼り紙を残し、男は姿を消した。追う警察が、山中で発見したレコーダーに吹き込まれていた男の言葉「噂話ばっかし、噂話ばっかし…」。いったい、この村で何が起きたのか。

【著者紹介】
高橋ユキ : 1974年生まれ、福岡県出身。2006年『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』でデビュー。裁判傍聴を中心に事件記事を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • rico さん

    住民は12人、そのうちの1人が5人を惨殺って・・・。心を病み妄想を膨らませた果ての凶行という裁判所の結論は、ある意味想定の範囲。むしろ関係者にインタビューを重ねる著者の目を通して見えるこの集落の何とも言えない空気感が、印象に残る。おっとりした方言で語られる住民たちの証言に絡めとられるような感覚。限界集落の中で閉ざされた濃密な人間関係は、逃げ場も他者の介入もなく、ささやかな娯楽である噂話は容易に悪意や暴力に転じる。何が真実なのかはわからない。明確な「悪」はなくても事件は起きてしまった。苦い読後感が後を引く。

  • yukaring さん

    『山口連続殺人放火事件』を追うノンフィクション。山間のわずか12人が暮らす限界集落で5人が殺され放火された事件。都会から村にUターンで戻ってきた男が田舎に馴染めずに孤立していく様子がライターさんの取材で明らかにされていく。中山七里さんの作品にもこの事件をモデルにしたものがあり興味深かったが、犯人の男が残したレコーダーに吹き込まれていた「噂話ばっかし、噂話ばっかし・・」という内容がリアルでゾッとする。いまいち真相ははっきりとしなかったが、犯人と被害者のどちらにも公平に調べて書かれた内容には好感が持てた。

  • しげき さん

    田舎に住んでる私としては他人事ではないように感じた。狭いコミュニティなのでこのような事はどこでも起こり得る可能性があるのではないだろうか。田舎は田舎で難しい···

  • ☆★☆ゆうる☆★☆ さん

    もともと事件が起こると「なぜこういうことが起きたのだろう?」が一番気になる性質なので、この本は興味深かった。著者が必要以上に自分を飾らず取材の様子を淡々と綴っていたので信頼できる気がした。その都度の気持ちの動きや考察なども率直で好感が持てた。実際自分もこの事件に対する認識が改まったので、報道による印象で「こういう事件だった」と決めつけてはだめだなぁと実感。

  • 金吾 さん

    △村や村人の不気味な雰囲気は伝わります。話があまりまとまっていないように感じたため、ストレスを溜めながらの読書になりました。

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高橋ユキ

1974年生まれ、福岡県出身。2006年『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』でデビュー。裁判傍聴を中心に事件記事を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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