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動物を守りたい君へ 岩波ジュニア新書

高槻成紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784005007554
ISBN 10 : 4005007554
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

動物が好き、動物のためになることがしたい、と思っている人は多いでしょう。でも、私たちが「動物のため」と思っていることは、本当に正しいのでしょうか。ペットに人間の価値観を押しつけていませんか。絶滅しそうな野生動物を救うには、ただ保護してあげればよいと思っていませんか。動物たちとともに生きるための、大きな視野を与えてくれる一冊。

目次 : 序章 動物と私たちのかかわり/ 1章 ペットとどうつきあうか(ペットと人間の価値観/ ペットの運命/ ペットとの関係/ 外来種としてのペット)/ 2章 家畜をどうみるか(動物を食べるということ/ 家畜の生活/ 家畜のこれから)/ 3章 野生動物をどう調べるか(観察・調査の重要性/ フクロウと森林伐採/ 鼻つまみ者の偉大な働き/ 花と虫のリンクと過放牧/ 絶滅種タヒの復活)/ 4章 野生動物をどう守るか(二つの絶滅/ なぜ猛獣が絶滅するか/ 君にもトキは守れる/ つながりをこそ守る)/ 5章 動植物とともに生きるために(東日本大震災と動物/ 人間のためだけではない/ 動物と地球のほうから考えよう)

【著者紹介】
高槻成紀 : 1949年鳥取県生まれ。1978年東北大学大学院理学研究科修了。東京大学総合研究博物館教授を経て、麻布大学獣医学部教授。理学博士。専門は動物生態学。国内各地のニホンジカをはじめとする野生動物の研究にとりくむ。また海外でもモンゴルを中心に、スリランカ、マレーシアなどで保全生態学的研究を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みさどん

    動物を守ることは環境全てに目を向けること。分かりやすく、ほとんどの人が知らない事例もあって、感銘を受けた。高槻さん、とても文がお上手だ。こんな学者さんが国の政策を引っ張っていってほしい。大人に読んでほしい。

  • Moeko Matsuda

    自分のことを、感情的過ぎるのかな、と思うことがある。人間の利害と関係なく生きている動物達のことを思う時だ。私は動物が好きだし、子どもの頃から身近に彼らが生活が普通だったが、今でも「動物を飼う」いう表現には違和感を覚える。血統書にしか興味を持たない人々や、ペットショップに行くことを楽しめる人間のことを、心底軽蔑してきた。この本を読んで、そんな自分の感情的な部分と向き合うことができたように思う。優しい気持ちだけでは何も出来ない。私もちゃんと考えるから君も考えて欲しい。そんな切なる祈りがこもった本。

  • yamakujira

    獣医になりたいとか、動物のためになにかしたいと考える動物好きな子供に向けて、保護や共存についての考え方を教えてくれる。ペット、家畜、野生動物に分けて、生物界のリンクを教示した上で、動物と共存するための課題を与えてくれる。震災後に書かれた本だから帰宅困難地域でのペットや家畜の惨状も伝えるけれど、報道でイノシシが闊歩する映像を見ると、そこは野生動物の楽園に見えてしまう。動物を守るということは個体の保護ではなく、環境の保護と環境を守る意識を持った人間の育成だと理解した若者に未来を託したいね。 (★★★☆☆)

  • つんどく

    ペット、家畜、野生動物について、それぞれの章で分かりやすいが無駄の無い丁度いい量の説明が為されている。「守る」と言っても、例えば家族の一員であるペットの病気を治すといったような目の前の生き物の命を守るというより、まずはペットというのはどういうものなのか、どういう関わりを持っているのか、という所まで遡る。著者は野生動物の専門家なので、ペットや家畜よりも野生動物ひいては生態系についての話が充実している。大人にも十分にタメになる本で、ぜひともオススメしたい。

  • pugyu

    怪我をした野生動物を治療することは動物を守ることになるのか。そんな切り口から、動物と環境の関係について分かりやすく説明してくれます。マルハナバチとサクラソウの関係は、絶妙なバランスで生き物が暮らしていることがよくわかりました。気温だけでなく雪の深さも重要なのだと。人間は閉じられた空間で生きているわけではない、自然を管理できるわけではない、ましてや自然は人間のためにあるわけではない。アイヌの教えをちゃんと知りたくなった。

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