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旅書簡集 ゆきあってしあさって

高山羽根子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488028541
ISBN 10 : 4488028543
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

三人の作家が架空の土地を旅してまわり、手紙や写真、スケッチを送りあう、幻想旅情リレー書簡集。

目次 : 暗くて暑い国(高山羽根子)/ 泥の町(酉島伝法)/ 飛行機の街(倉田タカシ)/ 城塞都市(高山羽根子)/ 未だ泥の町(酉島伝法)/ ほふりの村(倉田タカシ)/ ショッピングモール(高山羽根子)/ 墜落の町(酉島伝法)/ 着水した飛行機(倉田タカシ)/ 島々の話(高山羽根子)〔ほか〕

【著者紹介】
高山羽根子 : 1975年富山県生まれ。多摩美術大学卒。2010年、「うどん キツネつきの」が第1回創元SF短編賞佳作となる(同年『原色の想像力』に収録)。14年、短編集『うどん キツネつきの』で書籍デビュー。16年、「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞を受賞。19年、「居た場所」で第160回芥川賞候補、「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」で第161回芥川賞候補となり、20年、「首里の馬」で第163回芥川賞を受賞する。著作多数

酉島伝法 : 1970年大阪府生まれ。2011年、「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞(同年『結晶銀河』に収録)。13年、連作短編集『皆勤の徒』で書籍デビュー。同書は『SFが読みたい!2014年版』のベストSF2013国内篇で第一位となり、第34回日本SF大賞を受賞したほか、15年に“本の雑誌が選ぶ21世紀のSFベスト100”で第一位、『SFが読みたい!2020年版』の“2010年代SFベスト”でも第一位となった。19年刊行の第一長編『宿借りの星』でも第40回日本SF大賞を受賞。20年刊行の短編集『オクトローグ』は『SFが読みたい!2021年版』のベストSF2020年国内篇で第一位となる

倉田タカシ : 1971年埼玉県生まれ。2010年、「夕暮にゆうくりなき声満ちて風」が『NOVA2』に収録されてデビュー。13年に「わたしたちのこれからと、エアロック」が第4回創元SF短編賞の最終候補となる。14年に第2回ハヤカワSFコンテストに投じた『母になる、石の礫で』が最終候補となり、15年に長編単行本として刊行され書籍デビューした。18年刊の『うなぎばか』で第1回細谷正充賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    Webで掲載されていた幻想旅書簡集が本と言う形態で刊行。何の情報もなく、気軽に手に取ったけど、滅茶苦茶、面白い!それにコロナ禍で気軽に出かけられなくなった今だからこそ、「そうか!旅は想像でもできるんだ!」と気づかされました。この本を出版してくれた東京創元社さん、ありがとうございます!言葉遊び感満載な高田羽根子さんと遊び心満載な倉田タカシ氏に対し、「災厄を全て背負わされたのか?」と心配してしまう酉島伝法氏の悲惨さに絶句。唯一、歓迎された村もホルガ村やファミパンおじさんがいるベーカー邸並みのヤバさが感じる。

  • 榊原 香織

    若手SF作家3人が空想の旅先から手紙を出し合う、という内容。 それぞれ性格が出て、一番悲惨なのは西島氏。 奴隷にされて拷問されても、変なホテルで強烈なマッサージを受けたという認識。 シュバルの理想宮、が何だか出てくる。 最近よく目にするなあ

  • 愛玉子

    これすごく好き!架空の土地を旅する作家たちの書簡のやり取りなのだけれど、文章による描写がとても面白いのに加えて、スケッチや造形物のクオリティが高く(高山さん武蔵美だし、他のお二方もイラストレーター兼)現地の変てこな風習や、湿気や泥や虫や何やら、そして美味しそうな食べ物までリアルに浮かんできます。走る鳥、良いな(笑)酉島伝法さんがどうにも変なところにばかり行ってしまうのが少々気の毒で、また面白くもあり。旅先から気の置けない友人に気軽に書かれたような雰囲気なのに、短編小説を読んでいるような贅沢な味わいでした。

  • みなみ

    三人の作家が架空の土地を旅して回り、手紙や写真、スケッチを送りあう書簡集。YouTubeのほんタメで紹介されていたので読んだ。作家によって行く国も個性が溢れていて、高山羽根子さんの紹介する国は、美味しそうな食事や文化が紹介されていて、観光として行ってみたいとワクワクしたが、対照的だったのは酉島伝法さんの紹介する国。強制労働のようなことをさせられたり、郵便飛行機が危うく墜落しそうになったりと苦労の連続でひやひやした。読んでいると、本当にそんな国・地域があるような気がするほどリアリティがあって楽しく読了。

  • tomi

    高山羽根子、酉島伝法、倉田タカシーデビューが近い3人のSF作家が新人時代にウェブ上に連載した作品が原形だという。イラストや造形物入りの旅の書簡集だが、旅先は異世界! 3人が想像力を駆使して書いたヘンテコな旅行記です。なかでも酉島さんは泥にまみれた町で強制労働させられたり酷い目に遭ってばかりでヘンテコ度も高い。

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