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中国s級b級論 発展途上と最先端が混在する国

高口康太

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865811964
ISBN 10 : 4865811966
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

キャッシュレス社会ではワイロもモバイル決済。AI監視カメラに守られて信用スコアアップに励む。都市ではお洒落な書店と猫が流行り、農民は小型EVでお出かけ―大量の成功と失敗をまき散らしながら爆変しつづける巨大国家の現状を気鋭の中国専門家5人が読み解く!

目次 : 第1章 B級中国とS級中国の太極図(「段ボール肉まん」ニュースとは何だったのか/ 山賊たちが世界を制した ほか)/ 第2章 不均一なる経済大国・中国(「S級中国」論、「B級中国」論が問いかけるもの/ 深〓の変貌―「下請け工場」から「イノベーション都市」へ ほか)/ 第3章 習近平という政治的転換点(中国現代政治の基礎知識/ 長老政治から集団指導体制へ ほか)/ 第4章 中国のITは本当にS級か(「すごい中国IT」の実態は?/ かつてあふれていたB級IT製品たち ほか)/ 第5章 分厚くなった中国のステーキ(中国人の暮らしはなぜ豊かになったのか?/ 激変する中国人の消費―衣食住+α ほか)

【著者紹介】
高口康太 : ジャーナリスト。1976年生まれ。中国経済、企業、在日中国人経済を中心に幅広い分野で取材を続けている

伊藤亜聖 : 東京大学社会科学研究所准教授、経済学博士(慶應義塾大学)

水彩画 : 中国政治ウォッチャー。2004年からブログ「中国という隣人」を運営。公開情報の丹念な分析から信頼性の高い情報を発信し、報道関係者からも高い評価を受けている

山谷剛史 : ジャーナリスト。1976年生まれ。2002年より中国雲南省を拠点に中国などアジア各国のIT事情について執筆

田中信彦 : 人事コンサルタント、中国アナリスト。1990年代初頭から中国での人事マネジメント領域で活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • さとうしん

    中国のB級ニュースは自虐的な自国批判の報道から生まれてきた、タクシーのシェアライドが普及した中国だが、タクシー関連の規制は日本並みに強固だったとか、興味深いネタがそこかしこに盛り込まれている。B級が基礎になってのS級中国、現在もなおB級とS級が併存しているという議論が展開されるが、本書で触れられるシャオミの発展のしかたは日本の電機製品の発展の径路と同様であるようにも思う。日本やアメリカの発展と対比して、殊更に中国にだけB級にこだわる意義がどこまであるのかという疑問もやはり感じてしまうが…

  • Hatann

    発展途上と最先端が混在する中国を素描する。モバイルエコノミーについての説明に加え、不動産であぶく銭を稼ぐ構造や、小型電動自動車による農村部の行動様式の劇的変化など、生活一般を広く叙述している点で奥行きを感じる中国論集である。都市部の都会っ子は不動産高騰や宅配サービス向上の利益を享受しているが、これらが農民工からの労働搾取に依存したことに意識的であるべきであろう。他方、昔に比べたら農村部の生活も格段に良くなったことを無視すべきでない。格差を含めて多様性でもって語られるべき中国の現状と変化が良く纏まっている。

  • GASHOW

    中国は、14億人を支配し、あらゆる国にネットワークを持つ巨大な国だ。国民一人当たりGDPは先進国とは言えない。共産主義なのに一部の共産党員と国民に格差が大きい。人権やプライバシーが無く、テクノロジーを活用した管理社会は、西欧諸国に真似できない。というか、世界が中国化したらディストピアになってしまう。西欧文化から中国へ体制変換の渦中の香港市民が命がけなのは、それだけの違いがあるからなんだと思う。

  • もよこ

    中国はB級国家だったからこそS級国家になることができたのかもしれない。「なにもなかった」からこそ「なんでも受け入れられ」、定評のある技術や製品がなかったからこそガラクタから試行錯誤を積み重ねてファーウェイなどのデバイスや世界に広まるアプリケーションが生まれたのだ。S級の中に未だ残るB級、農村部や三和市場、民度、偽物デバイスなどの問題は残っているが、段階を踏んで行ったのではなく一足飛びに大国になった国としての中国は、従来の先進国と違ったモデルであるからこそ注目して追っていく必要がありそうだ。

  • ののまる

    そうなんだよね〜 混濁していますw

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