福島交通軌道線 上 RM LIBRARY

高井薫平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784777053377
ISBN 10 : 4777053377
フォーマット
発行年月
2012年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
44p;26

内容詳細

目次 : 1 沿革(雨宮敬次郎と信達軌道/ 大日本軌道の時代/ 大日本軌道の解散と第2次信達軌道/ 福島電気鉄道)/ 福島交通軌道線略年表/ 2 路線/ 3 施設/ 4 福島市内を行く(福島駅前/ 福島駅前〜北町/ 北町〜松川橋グランド前/ 松川橋グランド前〜瀬上荒町〜幸橋)

【著者紹介】
高井薫平 : 慶応義塾大学鉄研三田会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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福島交通軌道線(下)が郊外を扱っているの...

投稿日:2013/06/20 (木)

福島交通軌道線(下)が郊外を扱っているのに対し、福島交通軌道線(上)は、この鉄道の歴史および福島駅周辺と近郊を扱っている。私の福島交通軌道線に対する思いについては福島交通軌道線(下)のレビューに存分に書いたので、そちらをご覧いただきたい。ちなみに、掛田を訪問した昔日は、福島交通軌道線という「めちゃめちゃに」面白い鉄道の利用の歴史であった。 福島交通軌道線(上)についての評価も福島交通軌道線(下)の評価と変わらない。絵葉書を含む写真、資料の類は極めて豊富である。説得力がある。評価は五つ星とした。 しかし、福島交通軌道線(上)は福島交通軌道線(下)ほど多くを語ることができない。鉄道は、思い出と繋がっているものであるが、その思い出は楽しいものとは限らない。苦い思い出もある。福島交通軌道線(上)の表紙のカラー写真は、福島駅の近くであるが、私はこの通りに面した旅館に泊まったことがあった。福島県立医科大学に入院していた祖母が危篤となり、父、妹と一緒にお見舞いに来た私は、旅館の二階で行き来する電車を見ながら、病院からの連絡を待っていた。ついに祖母は、この地で亡くなった。福島交通軌道線(上)は、亡くなった祖母を思いだす。そうであっても、私は本書を購入して良かったと思っている。理由は二つある。一つは、福島交通軌道線の歴史を知る、あるいは確認することができるから。もう一つは、「灯台下暗し」というが、福島交通軌道線の出発駅は、何といっても福島駅前である。その福島駅前から伊達町までの区間は、あまり知らなかったのである。極めて有益な資料を勉強することができた。 福島交通軌道線がナローゲージであったころ、路線は掛田終着駅ではなく、さらに川俣まで延々15.6kmの路線があった。この路線の存在は頭では知っていたが、路線図で確認したのは本書においてが初めてである。また、長岡分岐点と保原駅の途中にある旭町から東北本線の桑折(こおり)まで、路線が存在していたのだ。この路線の存在を知ったこと自体、本書においてが初めてであった。両路線ともに、昭和2年に廃止になっている。掛田〜川俣、旭町〜桑折を含めて、福島交通軌道線全線の路線図」と停留所名が、停留所名の移変りとともに示してある。これだけで極めて意義のある資料である。 以下、資料名を資料の種類とともに示す。本書の概要がおおよそ、ご理解いただけるであろう。 (1)表紙の写真:本町-福島駅前、荻原二郎 (2)モノクロ写真:福島市と伊達町の境、幸橋にて。高井薫平 (3) モノクロ写真:福島駅前の賑わい。今井啓輔 (4) モノクロ写真:信達軌道の特許状 提供:福島交通 (5)軽便時代、福島駅前から伸びる本町通り。ラッキョウ煙突の「へっつい」が行く。絵はがき所蔵:白土貞夫 (6)「福島市内本町四ツ辻」と書かれた絵葉書より。「7」と書かれた客車が通り去る。絵はがき所蔵:白土貞夫 (7)軽便時代の福島駅前、絵はがき所蔵:白土貞夫 (8)内務省への大日本軌道合併の届。 所蔵:国立公文書館 (9) 福島市内本町通り、日本銀行支店前。バック運転の「へっつい」が行く。絵はがき所蔵:白土貞夫 (10) 軽便時代の本町通り。絵はがき所蔵:白土貞夫 (11)不鮮明ながらわずか5年のみの運行であった保原〜桑折間を含む信達軌道全線が掲載された「福島県伊達郡全図」 所蔵:幕田一義 (12) 信達軌道の成り立ち (13)信達軌道の運賃表          提供:福島交通 (14)軽便時代の東北本線跨線橋   絵はがき所蔵:白土貞夫 (15)電車化後の東北本線跨線橋   絵はがき所蔵:白土貞夫 (16)電車化後の本町通り    絵はがき所蔵:白土貞夫 (17)飯坂西線(現在の飯坂線)飯坂温泉駅に停車中の福島電気鉄道1号車    絵はがき所蔵:白土貞夫 (16)福島駅前から出発、旧飯坂電車の飯坂西線への分岐を行く福島電気鉄道10号車。    所蔵:伊藤東作 (17)福島交通軌道線略年表 (18)廃止の前日、続行運転で松川橋を渡るお別れ記念の花電車

ミュンシュ さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • えすてい さん

    結局はモータリゼーションで消えていった典型的な軌道線。1067mm軌間ながらあまりに狭い車幅の車両が時には貨車も引く。その貨車もカーブのきつさと道幅の狭さから朝顔形連結器に長い棒をつなげて電車と連結する。そんな「荒業」は、現代の鉄道では到底考えられないだろう。

  • やまほら さん

    大判の写真が豊富。乗ってみたくなります。

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