中国魅録 「鬼が来た!」撮影日記

香川照之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784873762418
ISBN 10 : 4873762413
フォーマット
出版社
発行年月
2002年04月
日本
追加情報
:
263p;22

内容詳細

2001年のカンヌ映画祭グランプリを獲得した話題の中国映画「鬼が来た!」。この作品で日本兵を演じた香川照之が、監督との出会いから、撮影準備、ロケ撮影までの壮絶な長い日々を綴った渾身の撮影日記。

【著者紹介】
香川照之 : 1965年12月7日、東京都生まれ。88年に俳優デビュー、NHK大河ドラマ「春日局」等に出演。映画デビューは89年の「六本木バナナ・ボーイズ」(成田裕介監督)。以降、崔洋一監督の「犬、走る/DOG RACE」(98)など数々の映画・テレビに出演。2000年のベルリン国際映画祭アルフレッド・バウワー賞受賞作「独立少年合唱団」(緒方明監督)では、ブルーリボン、毎日映画コンクール、キネマ旬報など各映画賞の助演男優賞を獲得した。2002年のNHK大河ドラマ「利家とまつ」に豊臣秀吉役で出演。映画も「鬼が来た!」のほか「K・T」(阪本順治監督)、「歩く、人」(小林政広監督)、「美しい夏キリシマ」(黒木和雄監督)、「刑務所の中」(崔洋一監督)、「OUT」(平山秀幸監督)など、出演作が次々に公開される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こうすけ さん

    中国映画の傑作『鬼が来た!』の撮影日記。香川照之が、アジアの大国・中国を侮蔑と尊敬の眼差しで見つめている。作り方はめちゃくちゃ、段取りも悪く、役者の扱いもひどいが、全てが映画を作りたいという純粋な気持ちのままに進んでいく中国映画の撮影現場。何より監督がひたすら天才だとわかる。

  • 富士さん さん

    昔読んだのに、相変わらずどこを何度読んでもべらぼうにおもしろい。ちょっと気になったことがあったのでさらっと再読。46ページあたりにある河北省の奥地の女性たちのエピソードは女らしさというものが後天的に作られるといういい例だと思うのです。かわいらしい外見の人は男女問わずいますが、控えめな態度とか、ひげがないというようなことは、そういう文化にしつけられないとありえないということ。それは、この映画に横溢する、役と同じ経験すればだれでも名優という、スタニスラフスキー理論の暴走とどこかつながっているような気がします。

  • ロンド さん

    全体的にありえないです。でもノンフィクション。本当に面白くて、もうニヤニヤが止まりません。かと思えば恐ろしい展開に思わず顔が引きつってしまいます。そして香川さんのツッコミがまた笑えます。故郷から遠く離れた、極寒で「超」異文化な中国の僻地に取り残されつつも、もがき続ける1人の日本人の孤独感…極限状態で演じる香川さんの心の中…すごく伝わりました。フィクションよりも桁違いにスリリングでした。ちなみに病院でのエピソードが特に衝撃でした。

  • コトブキ さん

    映画は公開時に見て、ほんとドギモを抜かれた。当時は香川さんのことを知らず、演技のうまい人だなーと思ったが、「ゆれる」で再会したときも同じ人とはずっと気付かずにいた。今では好きな俳優のひとりだが、この本を読んでさらに好きになった。はちゃめちゃな撮影現場とそれを取り巻くクセ者中国人たちを、ユーモア&シニカルさを込めて描く筆致が絶妙。超ハードな撮影の最中に、毎日これだけの日記を書いていたという精神力もすごい。本を読みながらまた映画を見たくなってDVDを借りてきたので、このGW中にワクワク見るのだ。

  • naby さん

    大泉洋ちゃんが香川照之氏自ら薦められて読んでるとのことで読んでみた。面白い!いやぁ、中国人の傍若無人振りには恐れ入る。どうあったって敵いません。理屈が通用しないもの。その前に言葉も通用しませんが。例えば、フィルムの現像に出せば気に入ったものは勝手に抜いちゃう、焼き増しとかじゃなく。映画ロケで衣装係に渡せば返ってこない、あるいはボロボロになって返ってくる。製作スタッフはもちろん(!)監督でさえ、台本を持ってない。ホテルのメイドは荷物を勝手に見る使う盗む。腹痛で病院に運ばれるもいきなり腹切られそうになる。

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人物・団体紹介

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香川照之

1965年生まれ。ドラマや映画で俳優として活躍する一方で、教育番組で昆虫の魅力を子どもたちに発信。昆虫デザインの親子向け服育ブランド「Insect Collection(インセクトコレクション)」のプロデューサーを務め、文部科学省からは「こどもの教育応援大使」も委嘱された

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