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こどもを野に放て! Ai時代に活きる知性の育て方

Takeshi Yoro

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087881004
ISBN 10 : 4087881008
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

学びにも、ビジネスにも、今必要なのは、身体性に裏打ちされた、たしかな「自然観」!

都市化が急速に進み、子どものリアルな自然経験の少なさによる弊害が指摘されている。人は実際に体験し、そこから得られる知覚を通して抽象的な概念を学び、ゆっくりと知性を育むにもかかわらず、それがないがしろにされている。

本書は、現在急成長中のベンチャー企業・YAMAPの創業者で読書家としても知られる春山慶彦が、養老孟司、中村桂子、池澤夏樹の各氏と、自然体験を通してAI時代に活きる知性の育み方を語り合う。


「現代社会は、感覚から入るものを軽視しがちで、勉強すれば何でも頭に入ると思っています。でも実は、それ以前に身体で感じることが非常に重要なのです」――養老孟司

「合理的に効率よくやろうとしていたら、生きものはとうの昔に消えていたと思います。それから、一つの価値基準で競争させて、いいものだけを残そうとしていたら、やはり消えていたでしょう。矛盾を組み込んで、『何でもあり』でやってきたからこそ、生きものは続いてきた」――中村桂子

「何かうまくいったとき、『俺の腕がいいからだ』と思うのではなく、それはある意味、運であって、運である以上は何かに感謝しなきゃいけない。その何かは必ずしも神様でないかもしれないけれど、たぶんそういう謙虚な姿勢そのものに意味があるのでしょう」――池澤夏樹

「知覚とは、自分を取り巻く世界をどう感じるか。知覚、つまり感覚、感性、五感で世界を捉えること、既存の思考と統合しながら解釈すること。そこに知性の核心がある」――春山慶彦


<目次>
1.養老孟司との対話 自然の中で身体を動かすだけで無意識に学んでいる
2.中村桂子との対話「へんてこ」「無駄」「弱さ」があるから生きていける
3.池澤夏樹との対話 自然に学ぶ「インチキせずに生きる力」

<著者プロフィール>
養老孟司●解剖学者。著書に、『唯脳論』『バカの壁』『子どもが心配』など多数。

中村桂子●生命誌研究者。著書に、『自己創出する生命 普遍と個の物語』『生命誌とは何か』『科学者が人間であること』などがある。

池澤夏樹●小説家・詩人。著書に、『旅をした人―星野道夫の生と死』『されく魂 わが石牟礼道子抄』『また会う日まで』など。

春山慶彦●登山地図アプリ「YAMAP」CEO。電波の届かない山の中でもスマートフォンで位置情報がわかる登山者用地図アプリを提供する「YAMAP」を創業。2018年内閣府が主宰する「宇宙開発利用大賞」において「内閣府特命担当大臣(宇宙政策)賞」を受賞。本書が初の著書となる。

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • @nk

    星野道夫の生き方に感銘を受けアラスカへと発ち、写真家を志す。その後、3.11での気付きから起業に至り、今や国内最大のアウトドアプラットフォームとなった登山アプリ[YAMAP]の創業者が本書のインタビュアーである春山氏。著名な御三方との場を設けることができるだけでなく、これほど深い内容にまで踏み込めるのは、この若さで彼以外にそうそういないのではないだろうか。/生きものが数学の解答集にたとえられたり、SDGsを推進する人たち自身の世界観を変える必要性が説かれていたりと、落ち止まない鱗を目元に感じつつ、⇒

  • けんとまん1007

    タイトルに「こどもを・・」とあるが、そんな範囲に留まらない思想・哲学の書として読んだ。こどもを野に放つには、まず、自分自身がということがある。人間も、自然の一部であるということの、どれだけ立脚できるのか。そこからしか始まらない。身体性の意味、生命観の意味は、どれだけ考えても考え尽くせるものではない。巷に溢れる、もっともらしい言葉は、ファッション化しているのが多い。デジタルに表現できないところに、人間の、生命の意味があるし、本来の意味の多様性につながる。

  • Shoji

    育児書でもなければ、ネイチャーガイドでもありません。養老孟司先生、中村桂子先生、池澤夏樹先生と、YAMAPの春山慶彦社長との対話集です。通底しているのは、自然に身を委ねることの大切さです。テーマは多岐です。哲学的であったり、民俗学的であったり、宗教的であったりします。いずれの先生も、自然回帰を説き、大自然へのリスペクトと謙虚さを語っています。知的な一冊だと思います。私は静かに読み進めました。

  • pocky

    YAMAPの創始者、春山さんと3名の方の対談。それぞれ視点や生き方は違うけど、なんとなく根底にある想いや考えは似たような感じ。これからの生き方、自然との向き合い方を投げかけてくれる一冊。

  • Ancacorita.

    人間社会もまた自然の一部。登山が趣味で比較的自然との関わりは深いはずの自分でも日々の都市社会に揉まれ忘れかけてたことに気付く。思い通りに行かなくて当たり前、そんなに頑張らなくて良い、無駄の大切さ、遊びや余白にこそ人類の可能性がある。仕事に追われ効率至上主義に陥りつつあった最近の自分には深く突き刺さった。最近の自分は下手したらせっかくの登山の日にも効率性や費用対効果を求めあくせくしてるのでは!?、何の為に山に行ってるのか分からない状態だ。そんな現代社会に疲れた自分に対談形式の本書は大切な何かを思い出させた。

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