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忘却する戦後ヨーロッパ

飯田芳弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130301657
ISBN 10 : 4130301659
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

内戦と独裁をめぐる忌わしい過去…何が記憶を封じ、何が忘却を促すのか。恩赦、戦犯の解放、「神話」の創造など、民主化過程に現れた「忘却の政治」の意味を問う。

目次 : 序章 忘却の政治学(さまざまな忘却論/ 「忘却の政治」)/ 第1章 すべての責任はナチズムにあり―ナチズム支配後のヨーロッパ(絶対悪としてのナチズム/ 戦後フランスにおける恩赦と神話 ほか)/ 第2章 和平のための忘却―一九七〇年代の南欧(忘れられた独裁体制と「忘却の政治」/ 和平と和解のための忘却―スペインの経験)/ 第3章 いかに共産主義の過去に対処するのか―一九八九年以降の旧東欧(「過去の克服」の試みとその限界/ 忌まわしい過去の競合と忘却)

【著者紹介】
飯田芳弘 : 1966年長野県に生れる。1991年東京大学法学部卒業。1991‐94年東京大学法学部助手。学習院大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • kenitirokikuti

    図書館にて。読む前メモ。イエイツ『記憶術』。エーコ「忘却術?ほんなものは忘れてしまえ!(An ars Oblivionals? Forget it!)」1988。これは「なぜ忘却論が存在しないか」という問題提起。ヴァインリヒ『レーテ 忘却の術と忘却批判』は忘却術の有無ではなく、古典古代以来ヨーロッパが忘却というテーマを論じてきたかを説く▲賠償放棄、不処罰、恩赦。ペロポネソス戦争の和平協定「何人も悪しきことを思い出すべからず」の誓い。アリストテレス『アテナイ人の国制』はそれを高く評価する。

  • 犬養三千代

    権力による歴史の抹消を社会的忘却と規定。その例は検閲という行為である。 記憶は正義の友であるかも知れない、しかし平和の友であることはまれである。とのアメリカのジャーナリストの言葉が重い。 1945年以降のドイツ。ドイツが悪というスタンスでヨーロッパの国々は自ら冒した戦争協力という面に蓋をした。浄化の行き過ぎで2万人の女性が丸刈りにされる。これも極端だ。1970年以降の南ヨーロッパ そして1990年以降のソ連崩壊後の東ヨーロッパの歩み、丁寧に描かれていたと思う。

  • takao

    ふむ

  •  

    正義と平和は必ずしも両立しない。特に、内戦や国家間の戦争を経たあとの移行期においてはその課題が表面化する。類書に「日本の長い戦後」というのがあり、戦時中の行為に対する反省の不徹底は日本だけかと思っていたが、そうでもなかった。内戦と国家間戦争ではその後の課題も違ってくる。しかし欧州全体で見れば戻るべき国家像が明白にある点で、そもそも国家が安定しない自体とは一線を画すと言えよう。引用文献はほぼ海外のもので、この話題を扱う貴重な邦書のようだ。恩赦もまた忘却の一形態であるということは指摘されるまで気づかなかった

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