墜落の村 御巣鷹山日航機墜落事故をめぐる人びと

飯塚訓

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309021454
ISBN 10 : 430902145X
フォーマット
出版社
発行年月
2012年11月
日本
追加情報
:
198p;20

内容詳細

“御巣鷹墜落事故三部作”完結。1985年8月12日、日航機123便墜落。墜落現場・御巣鷹の尾根をかかえる上野村は、事故と遺族にどう対処し、「聖なる山」を守ってきたか―。墓守りとなった元極道もの“ナラカツ”、陣頭指揮を執った元零戦乗りの村長黒沢。二人の関わりを軸に、村民の献身と絆を描くノンフィクション・ノヴェル。

目次 : 序章 墓守りナラカツ/ 第1章 十石街道どんづまりの村/ 第2章 日航123便墜落の村/ 第3章 聖なる山を守る村/ 終章 風化させるまじ

【著者紹介】
飯塚訓 : 1937年、群馬県生まれ。作家。日本大学法学部卒業。1960年、群馬県警察官として採用され、以後、警察本部課長、警察学校長などを歴任。1985年、高崎署刑事官在職時に、日航ジャンボ旅客機123便御巣鷹山墜落事故が発生、身元確認班長に。1996年、退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • モルク さん

    昭和60年8月12日乗員乗客524人を乗せた日航ジャンボ機が突然消息を断ち、翌日群馬県上野村の御巣鷹山中に墜落したのが発見された。本書では現地に住む村民と、的確な采配をふる元零戦乗りだった村長、駐在さんなど関わった人々が目の当たりにした事故の惨状とその後の鎮魂、慰霊に携わり遺族へ寄り添ったことなどが述べられている。今でもボイスレコーダーに残る機長の「パワーマックパワー」の声、pull upと鳴り響く警報音が耳に残る。今日で事故から36年。コロナで訪れる遺族も少なく町役場が慰霊を行うという。

  • 竹園和明 さん

    謎多き日航ジャンボ機墜落事故。“事故”なのか“事件”なのか、憶測が飛び交う中真相は未だ藪の中だが、それはさて置き、本作は墜落時の群馬県上野村の人々の混沌とした状況を伝えるルポだ。墜落が長野県側か群馬県側かさえ不明だった曖昧な初期情報。現場に到着した自衛隊や消防団らの決死の捜索の様子、身元確認作業の想像を絶する作業など、地獄絵図を前にした彼らの一部始終が記されている。今も御巣鷹山と慰霊碑を護るのは上野村の方々だが、彼らも年々老いて行く。風化させない為の手立てを、今から考えておく必要があると思った。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    大雪などで、参拝道が塞がれた というニュースを聞いたので、 この凄惨な事故を風化しては いけないと思い、借りてきた。 1985年8月12日(13頁)。 小学生の頃、ラジオ体操から 帰ったら、報道されていた記憶が 蘇った。 農業、養蚕、こんにゃく、炭焼き、 狩猟が、村の生産業の主たるもの だが、年寄りには、きつい仕事 (45頁)。 上野村は7村が合併してできたという (22頁)。 群馬のチベットとも呼ばれていた 過疎の村、上野村(54頁)。  

  • 磁石 さん

    1984。生まれる前のこととはいえ、恥ずかしながら今まで知らなかった大事件、一説によるとかの9・11もコレを真似したとか……。全編通して腑に落ちなかったのは、この人が墓守だったのか/でよかったのか? 現地に住んでいて山に詳しい人に頼むがベターだろうが、本当に相応しいのか? 広島には原爆ドームがあるのに、修学旅行とかで学生たちが来る観光地なのに、ここは違う。日本航空とか旅行会社とかが、この村への旅行プランを大々的にアピールしていればよかった。自虐極めて反転、福となせただろうに……。

  • ごへいもち さん

    飯塚・御巣鷹本は何冊目か。事故現場の壮絶さや遺族の心情、関わった人たちの苦労、何度読んでも悲惨。ただこの本でメインとなる人物には共感できず、その点はイマイチ。前作のほうが良かった。今年も近付くなぁ。合掌

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飯塚訓

1937(昭和12)年、群馬県に生まれる。日本大学法学部を卒業後、1960年群馬県警察官として採用される。以後、刑事、刑事官、警察本部課長、警察署長、警察学校長等を歴任。この間、日本列島を震撼させた大久保清事件、連合赤軍事件、功明(よしあき)ちゃん誘拐殺人事件など、多くの事件の捜査捜索にかかわる。1

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