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笑う、避難所 石巻・明友館 136人の記録 集英社新書

頓所直人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087206265
ISBN 10 : 4087206262
Format
Books
Release Date
January/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

旧北上川の河口から約3キロ上流に位置する宮城県石巻市不動町。3月11日、川を逆流し町を飲み尽くす大津波を逃れて、人びとは勤労者余暇活用センター・明友館に集まった。指定避難所と違い行政の支援が届かないこの自主避難所は、わずか数週間後には在宅避難者や児童施設に救援物資を届ける「支援する避難所」に役割を変える。行政のシステムが機能不全を起こし被災者の困窮に追い打ちをかけ、ボランティアグループさえ十分に機能できない状況のなか、高齢者や子どもを含む136人は生き抜くためにどう闘ったのか。傑出したリーダーのもと不思議と笑い声の絶えない避難所に長期密着した奇跡のルポルタージュ。

目次 : 第1章 自主避難所「明友館」誕生/ 第2章 「役割」を果たす避難民/ 第3章 リーダー・千葉恵弘/ 第4章 支援する避難所/ 第5章 奇跡の避難所/ 第6章 明友館に集う人々/ 第7章 これからの明友館

【著者紹介】
頓所直人 : 1976年東京都生まれ。週刊プレイボーイの記者として政治、経済から殺人事件まで幅広く取材。精神医療現場や貧困など社会問題をテーマにした特集に取り組み、好評を得る。震災後は福島はじめ、被災地での取材に軸をおいて活動中

名越啓介 : 1977年奈良県生まれ。写真家。大阪芸術大学卒業。97年から世界各地で廃ビルや廃屋を不法占拠して住み着く、スクウォッターたちとの共同生活を撮影(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    震災関連の本は、その基調が悲しみであったり、また憤りであったりするのだが、本書から感じるそれは、頼もしさや逞しさである。その点において、何よりもここで描かれる明友館は特異な位置にある。ここは石巻にある私設の避難所。こことても、建物の1階は津波による甚大な浸水を受けた。そこが避難所として機能し始めたのは、最初はいわば偶然であったかもしれない。しかし、やがてそこは支援する避難所として奮迅の活躍を見せることになる。やってきた誰もに「こんな避難所見たことない」と言わしむるまでになるのである。石巻に明友館あり!

  • いつでも母さん

    今頃の読書だが、読み友さんに感謝。あの時、この様な自主避難所があったことに驚く。被災者だが、支援する避難所として機能していくのだ。深い悲しみや苦しみ、辛さを抱えてなお自らが立つ。たった一つのルールこそが、人間らしくその後の暮らしを支えてきた根源になったのかもしれない。今、このようなときに『平等』を本書から学ぶ。千葉さんをしてリーダーという人物像も考えさせられた。

  • ケイ

    石巻の明友館は、班長とリーダーがバランスをとった、よきモデルとなる避難所であった。それは悪い意味での日本の官僚主義、ことなかれ主義の圏外であったからだ。まず、石巻の公的施設の隣にたまたま集まってきた人がいてできて避難所であり、公的でなかったため、まずは自主的に動かねばならなかったことだ。警察や自衛隊の支援のネットワークからも漏れていて、それでも何とかしようとかできると思って行った人々たちのチームワークが非常に良く作用し、支援にくる人をも巻き込んで笑って暮らせる避難所となったのだ(続く)

  • kinkin

    3.11からもうすぐ11年。あのとき被災された方は大変というレベルではなかったはずだ。そんな中自主避難所そして「支援する避難所」を設置して活躍された人たちがいたことを知った。当時大混乱の中でどのようにしてこの避難所が136人の子供や老人を含め設置された経緯。別の避難所に支援物資を送ったのかなどが書かれている。災害が起きたときボランティアのことが取り上げられるがボランティアのあり方について考えさせられることも多かった。コロナ禍で日本中が疲弊している中、天災にあったときのことも考えていけないと感じた。図書館本

  • きみたけ

    石巻市不動町のとある自主避難所「明友館」。指定避難所と違い行政や自衛隊の支援が届かないこの施設で高齢者や子どもを含む136人の震災避難者が生き抜きました。そればかりか、この自主避難所がその後在宅避難者や児童施設に救援物資を届ける「支援する避難所」に役割を変えるまでに至った背景や活動を追ったルポ。リーダーの心意気と状況判断、また全国的なネットワークがこのピンチを救ったと思います。もし自分がその立場にあったら、果たして対処出来ただろうかと考えてしまいました。被災者支援の難しさ、在り方も考えさせてくれます。

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