ハゲを生きる 外見と男らしさの社会学

須長史生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326652228
ISBN 10 : 4326652225
フォーマット
出版社
発行年月
1999年05月
日本
追加情報
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20cm,210,13p

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読書メーターレビュー

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  • 二人娘の父 さん

    タイトルで「ハゲ対策本か?」と早合点してしまう方には、「そういう類のものではない」ということだけは伝えておきたい。およそ22年前の研究(修士論文が基になっている)とのことだが、後に続くジェンダー論、男性性についての研究・学習のうえでは必読文献ではないだろうか。男性器の研究文献と連続的に読むことでさらにその思いは強くなった。男性が攻撃性を持つことと関連付けて論じられる「からかい」についての分析などは、現在では「いじり。いじられキャラ」などを考えるうえで示唆に富む。

  • nranjen さん

    図書館本。pebbles booksで見て読みたくて借りる。実は「ハゲ」が抱える「複雑さ」をインタビューとジェンダーの視点からのの分析であぶりだしていく。女性という「他者」の視線によって見る者、選ぶ者から見られる者、選ばれる者へと180度転換される「ハゲ」という加齢による現象。、同性からの攻撃、差別、排除にさらされ、それをカモフラージュすることが強制されるという穏やかならぬ自体が明るみにされている。これは修士論文が基になっていそう。凄すぎる。

  • きなこ さん

    インタビューが面白かった。複雑な心理状態が分かる。ほかに、男らしさとからかいの考察は興味深く読んだ。表面上には女性の目を気にしているようだが実際には男性同士のマウンティングだったり「人格テスト」だったりする。他者への攻撃によって実現する男らしさというのはやっかいなものだ。

  • Uzundk さん

    最近抜け毛が酷いので。 女性にモテないというからかいがよく出てくるが、多くは別の機能、人格テストとして用いられていると著者は語る。実際にハゲであること、それを指摘してどう反応するかで相手の人格を試す。逃げたり誤魔化す人か、その反応で推し量るという。堂々としていれば気にしないとか。これがインタビューにあった回答がなかなか良い。男はあまりが意見を気にしない、ハゲの場合は他人が気にしていると"自分が感じる"から気になるのだという。なるほど参考になる。ただ、ハゲるときはやっぱりハゲるんだな……

  • yamiyami2225 さん

    「男らしい」マッチョな「メンツ」を守るためだけではなく、日常的に弱さを見せづらい環境がある。フェミニズムに対抗する男性復権ではない、男性間での力関係による抑圧を問い直す男性学へ。

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