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須賀敦子が歩いた道

Atsuko Suga

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106021930
ISBN 10 : 4106021935
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

没後10年を過ぎた今も愛され続ける須賀敦子のエッセー。彼女の目や心に刻まれたものを、ゆかりの場所を訪ね、撮りおろした写真と、貴重な証言でたどり、その作品世界に迫る1冊。

【著者紹介】
須賀敦子 : 1929年生まれ。聖心女子大学卒業。24歳で初めてイタリアを訪れ、29歳からの13年をイタリアで過ごす。61年、ジュゼッペ・リッカと結婚、谷崎潤一郎をはじめとする日本文学の伊訳を多数出版。6年後に夫が急逝。71年帰国。72〜84年慶應義塾大学外国語学校で講師を務める。73年上智大学国際部比較文化学科非常勤講師、同部大学院現代日本文学科兼任講師(後に比較文化学部教授)。56歳でイタリア体験をもとにした文筆活動を開始。91年『ミラノ霧の風景』(白水社)で女流文学賞、講談社エッセイ賞を受賞。98年心不全で他界

アレッサンドロ・ジェレヴィーニ : 1969年イタリア、クレモナ生まれ。作家、翻訳家、早稲田大学准教授。ヴェネツィア大学日本語・日本文学科卒業後、東京大学大学院で学術博士号を取得。よしもとばなな、松浦理英子ら日本の現代作家の伊訳を数多く手がける

松山巖 : 1945年東京生まれ。作家、評論家。東京芸術大学建築科卒業。84年『乱歩と東京』(ちくま学芸文庫)で日本推理作家協会賞受賞。93年『うわさの遠近法』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞、95年『闇のなかの石』(文藝春秋)で伊藤整文学賞、96年『群集』(中公文庫)で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • コットン

    品が合って控えめだけれど皆に愛されていた須賀さんの人柄が書かれ、厳選された写真から須賀作品のフォローにもなっている本。近い将来行ってみたいイタリア!!

  • ネギっ子gen

    【私も、うたわなければならぬのではないだろうか(「アッシジでのこと」)】没後10年を機に編まれた、撮りおろし写真と証言で 辿ったガイド本。巻末に略年譜。「ちょっとした着物道楽だった」ことをコラムで知りました。2009年刊。<24歳の時にはじめてイタリアを訪ね、29歳から13年をイタリアで暮らした須賀敦子。日本に帰った後も、彼女の目や心は、イタリアの人や町や芸術と深いところでつながっていた。フラ・アンジェリコ、シェナの坂道、アッシジの町の夕暮れ――55歳を越えてから、あふれだすように綴られた遠い日々>と――

  • 寛生

    【図書館】須賀が美を追求していく姿は厳しい。坂道をこよなく愛したことに象徴されるその歩きは、時には暗闇の中にわずかにさしてくる光を頼りに、耐えることをも自らに課しながら、美に対峙していったのではないか。また、その美に対する彼女の姿勢は、同時に翻訳者として、「言語」に向かう姿勢にも見られるのではないだろうか。没後、寄贈した蔵書が3500冊以上にも上ったことにもそれは見られるだろう。信仰者でもあった彼女が「完璧な虚構のなかにいれば悲しみは癒されるのではないか」(70頁)とふと呟く。深い響きがあると思う。

  • 紫羊

    須賀敦子さんが歩いた道や愛した風景が美しい写真で紹介されています。当然ながらそれら全てに強く心を打たれました。でも、最も興味深く眺めたのは、毎年一式ずつ誂えていたという遺品の着物と帯です。贅を尽くした、それでいて控えめな品の良さが、いかにも須賀さんらしい。いろいろ楽しめる本でした。

  • 長谷川透

    須賀敦子翻訳の本は多数読んでいるのだが、エッセイは一冊しか読んだことがない。もう何冊か彼女のエッセイを読んでから手に取った方が好ましい本ではあるが、唯一読んだ一冊である『トリエステの坂道』で書かれていた景色が数多く収録されており、写真を眺めながら、偶然に感謝しながら満ち足りた気分になった。須賀敦子のエッセイを片手に直ぐにでもイタリアに飛び立って、自らの足で坂をゆっくりと昇りたくなる、そんな本だった。

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