主よ 一羽の鳩のために 須賀敦子詩集

須賀敦子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309026565
ISBN 10 : 4309026567
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
144p;19

内容詳細

30歳の日々、ローマでひとり呼びかけつづけた「あなた」への魂のことば―没後20年にして新たに発見された詩稿は、須賀敦子が詩人であったことをあきらかにした。祈りと慰めの韻律は、静かに、そして深く、心をゆるがす。巻頭口絵にて手書き原稿収録。

目次 : Expandi manus meas ad te/ (おかあちゃまじかんってどこからくるの?)/ (けふはそらのあをい)/ (窓のしたに)/ (あゝこのひかりを)/ (これほど空があをくて)/ (アカンサスの叢から)/ (れんげが咲いて)/ (わたしの/いづみは)/ (もうひとつ)〔ほか〕

【著者紹介】
須賀敦子 : 1929‐1998。兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。1953年よりパリ、ローマに留学、その後ミラノに在住。多くの日本文学をイタリア語に訳して紹介する。71年帰国後、慶應義塾大学で文学博士号取得、上智大学比較文化学部教授を務める。91年、『ミラノ 霧の風景』で講談社エッセイ賞、女流文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • aika さん

    人生の途上での迷いや孤独を内に抱え、神を魂で希求するひとりの女性、ひとりの信仰者としての須賀さんの生身の姿が目の前に顕れてくるようです。書かれた地は、生まれ育った日本でも、挫折したフランスでもなく、その果てににたどり着いたイタリア。この詩はローマにいたからこそ書けて、ローマにいたからこそ書けなかった。「もたぬことは、とびたつことだと。」渡り鳥のように身も心も日本と外国を、現実と文学の世界を行き来し、人間と文学という営為に厳しく温かい眼差しを注ぎつづけた須賀さんの輪郭にそっと触れたような気がしました。

  • なる さん

    イタリア文学の翻訳者として第一人者だったそうで、在伊時代に綴られた詩を集めたもの。といっても巻末で池澤夏樹が触れているように、たった1年間しか作詩されておらず、生前に発表されることもなかった様子。カトリックの洗礼を受けていることから作中でもその影響が垣間見える。稀にその対象が神か人か、読む側に委ねる曖昧さを持っていてそれもまた心地いい。美しくて透明な言葉がひらひらと踊っていて心が連れ去られる。恥ずかしながら存在を知らなかったけれど、これほど寂しくて凛とした言葉を綴れるのなら、もっと詩に触れてみたかった。

  • メタボン さん

    ☆☆☆★ 習作のようで詩としての魅力は今ひとつ。しかしエッセイに見られるようなみずみずしい言葉に須賀敦子の世界を感じる。(わたしの いづみは)(夜毎くらがりに わたしはすはって)の2編は、私の好きな伊東静雄に通じるリズムがあって好きだ。「同情」は宮沢賢治っぽくて良い。

  • 紫羊 さん

    イタリアに留学し、ローマに暮らし始めた翌年に書かれた数十編の詩。あとがきにもあるように、どこかリルケを思わせる詩もある。短い詩ばかりだが、痛々しいほどピュアな感性に溢れている。

  • ぞしま さん

    読んではみたものの……。 死後本人も知らず刷られたという点ではなく、須賀さんの若書きであるという点において、私には本書と向き合うのがはばかられるような気持ちが残った。清新でまっすぐな詩情に触れるにつけ、あぁ須賀さんは変わらないんだな、と思う。純真なたましいがたどってきた道を想像するのもまた一興かもしれない。彼女の生の晩年に書かれた一連の書物にあるあの醒めた目、その萌芽はどこでどのようにして芽生えたのだろうか、とかそんなことを考えてしまうのはおかしいだろうか。 しいべに向けて書いた詩もあったのかしらん

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須賀敦子

1929‐98年。兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。上智大学比較文化学部教授。1991年、『ミラノ 霧の風景』で女流文学賞、講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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