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永遠の曠野 芙蓉千里 4 角川文庫

Shinobu Suga

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041009666
ISBN 10 : 4041009669
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2013
Japan

Content Description

第1次世界大戦の余波がつづく激動の時代。大陸はいまだ揺れに揺れていた。舞姫の地位を捨て胡子(馬賊)となったフミは、一味の頭領である楊建明のモンゴル独立にかける思いを知り、改めて、どこまでも彼についてゆく覚悟を決める。しかし建明の決意の奥底に、彼の亡き妻サラントヤの影を見てしまい…。しなやかにそして強かに、ひとつの時代を駆け抜けたフミが、最後にその手を掴んだものとは?万感胸に迫る、堂々の完結巻!

【著者紹介】
須賀しのぶ : 上智大学文学部史学科卒業。1994年「惑星童話」でコバルト・ノベル大賞読者大賞受賞。以後コバルト文庫を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • らむれ

    よ、読み終わってしまったー( ;∀;)こんなに楽しませてくれた物語は久しぶり。三巻四巻はとにかく本から顔を上げるのも嫌なぐらい没頭していました。芙美の生きざまに、周りの男たちの粋ざまに惚れ惚れ。三巻の感想でこき下ろした建明、ごめんね。結局めっちゃ好きになりました(笑) 満州、女郎、馬賊っていうキーワードだけで行き当たって読み始めたけど、素晴らしい出会いでした◎こんなに物語に感情が振り回されるのが久しぶりで、自分でも戸惑っています。すごーくすごーく楽しい読書でした、満腹!

  • のぶ

    第4巻の前半部では、建明と結婚し馬賊となったフミが、モンゴル独立にかける建明についてゆく姿を中心に展開していく。その後も大きな流れでたくましく生きていくフミに幸せはあるのか?全4巻を読み終わって最初は、大陸に渡った一芸妓の話で終わるのかと思ったが、その後大きく動き、壮大な物語になっていった。フミの生き方に映画「ドクトル・ジバゴ」のジュリー・クリスティー演ずるラーラの姿が重なった。大作であったが、大変面白く、時間をかけて読んだ甲斐があった本だった。

  • hrmt

    とうとう読み終わってしまった。えぇッ⁉︎という人が死んでしまい、どうなるんだ⁉︎とやきもきしたり、その2人が‼︎という驚きもあったりと楽しませて頂きました(^^)混乱の時代、モンゴル独立をかけた戦いを背景に、血と地に縛られず自らの意思で強く自由に生きたフミに憧れました。複雑な恋敵にしか思えなかった炎林でしたが、その不器用な面倒臭さが途中から妙に気に入ったり。黒谷さんも随分いい男になりました。時代はこの先昏く混迷していく中フミや炎林がどう生きたのか気になりますが、きっと強く逞しくあったのだろうと思えました。

  • 豆乳くま

    ああ終わっちゃった。初めてフミにあった時のど肝を抜かれた大陸一の女郎になる!からこんな結末は想像外の素敵な贈り物だった。モンゴル、ロシア、日本、支那四つ巴の政情で途中辛かったが健明と共に過ごした短いが濃密な時と別れと立ち直れないフミと炎林とのまさかの結末に驚きそして嬉しくなった。家族もできタエとも再び会え何だ何だハッピーエンドでありがとう。素敵な話をありがとう。

  • 混沌工房

    最初は「大陸一の女郎に、わたしはなる!」という少女のサクセスストーリーに思えたのに。ならば、華族のぼんぼんとの周囲の反対を押し切っての結婚エンドでおしまいであったろうに。なんて遠くまで来てしまったんだろう、フミ。途中から大陸をめぐる近代史が折り込まれて、その壮大さに頭がクラクラ(ついていけずに…汗)。建明と黒谷、どっちとくっつくのよ、という最大な問題には意外な解答が。終章でのフミは一見、穏やかだけど、背景の歴史は大きく動いている。フミの物語はまだまだ終わらないんだろう。

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