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文藝春秋作家原稿流出始末記

青木正美 (Book)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784860114176
ISBN 10 : 4860114175
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

昭和四十三(一九六八)年、ある百貨店の古書市に二百点を超える作家の自筆原稿が出品された。大江健三郎、安部公房、江戸川乱歩、川端康成、井上靖、遠藤周作…錚々たる作家たちの自筆原稿が一堂に会したのはなぜか。東京下町の古本屋店主が文藝春秋から流出した自筆原稿売買の三十五年にわたる顛末を明かす!

目次 : 文藝春秋作家原稿流出始末記(はじまり/ 購入までと蘇生作業/ 山本周五郎と開高健 ほか)/ 古書流行史(古書市場五十年/ 戦後初版本/ 作家原稿 ほか)「鶴次郎・稲子・中野重治」考(『新浅草物語』の違和感/ モテ男鶴次郎/ 窪川稲子の絵葉書 ほか)

【著者紹介】
青木正美 : 1933年東京葛飾生まれ。都立上野高校(定時制)を二年で中退、家業の自転車店を経て町工場で働く。53年、弱冠二十歳で古本屋・青木書店を開業。商売のかたわら、近代作家の原稿・書簡、無名人の自筆日記などの蒐集に励むようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    安原顯による村上春樹の原稿売却事件は編集者個人の悪意が発端だが、こちらは文藝春秋の引っ越しに際して溜め込んでいた大量の生原稿を廃棄処分したのが原因。大手出版社が生原稿の価値に全く無知だった点で、わかっていてやった安原より罪深いのでは。古紙問屋に引き取られる寸前に救出され、研究者や愛好家に引き取られた展開はテレビドラマならベタ過ぎと批判されてしまうかも。かつて神田の古書店の店頭で見かけた某作家の原稿も、この時に流出した一部か。あの手のものを業者がどうやって入手するのか不思議だったが、こんな経緯があったのか。

  • へくとぱすかる

    小説の生原稿が古書市場に出る事情には、たとえばこんな例があるのだ、というドキュメント。冒頭の1枚目が破られて存在しないのに、どうやって売るのかという手法も書かれていて興味がある。後半の「古書流通史」は、まさに古本の今を語っている。流行の移り変わり、栄枯盛衰に著者と同じ思いを感じる。半世紀前なら見向きもされなかった本が、今や高嶺の花、なのだから。

  • チェアー

    紙すぐが宝の山だったという夢のような話。なぜ作家の肉筆原稿が大出版社から流出したのか。そのおかげで何人の生きざまが変わったのか。その原稿と格闘する古本屋としての筆者の姿が生々しい。こういう話はいま記録しておかないと闇に消えていってしまうのだ。

  • gtn

    何年も前に流出した作家の自筆草稿を思い続け、ついに高値で仕入れ、相場をにらんで売りさばく。宝の山を見つけた喜び、狙い以上の値で売れる快感。古書店の醍醐味だろう。今回はその顛末を出版するというおまけの喜びも付いた。

  • katerinarosa

    なかなか、読み進めるのが難しかった。流出原稿は直筆とはいえ頭の部分が欠けているので、それだけでは売れない。補足するために最初の掲載文芸誌を探して抱き合わせで売ると、価値が跳ね上がる等、古書店の商売のやり方が書かれている。元々が古本屋向けの雑誌に掲載されていたものだそうなので玄人向けなせいか、あわなかった。あとところどころに出てくる「俺って、すごいんだぜ」臭が鼻についた。きっとすごい人なんだろう。自伝的なものや、他の話も入っていて、原稿流出始末記っていうほどでもないなという感じ。始末をつけたわけでもないし。

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