МОСТ 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人

青島顕

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087817478
ISBN 10 : 4087817474
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
追加情報
:
264p;20

内容詳細

MOCTとは、ロシア語で「橋」「架け橋」のこと。東西冷戦下、モスクワから発信される日本語放送。その現場では、少なくない数の日本人が業務を担っていた。彼らはどんな人物だったのか。何を目的としていたのか。2023年第21回開高健ノンフィクション賞受賞作。

目次 : 第1章 「つまらない放送」への挑戦/ 第2章 30年の夢探しの旅/ 第3章 偽名と亡命と/ 第4章 「日本人」のままで/ 第5章 迷いの中を/ 第6章 望郷と、ねがいと/ 第7章 伝説の学校「M」/ 第8章 その後の2人/ 番外 ラジオが孤独から救ってくれた

【著者紹介】
青島顕 : 1966年静岡市生まれ。小学生時代に東京都へ。91年に早稲田大学法学部を卒業し、毎日新聞社に入社。西部本社整理部、佐賀、福岡、八王子、東京社会部、水戸、内部監査室委員、社会部編集委員、立川などでの勤務を経て、現在東京社会部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kan さん

    モスクワ放送のプロパガンダ翻訳放送も誰かが担わなければいけないことで、むしろ架け橋になるよう願いながら時代の空気も伝えようとする人たちがいたようだ。興味深いエピソードが多く、特に東一夫さんや川村かおりさんの話が印象的だった。日本人監視役の存在や、私生活や本名が不詳な人など、ロシアのいつもの諜報活動が日本人にも浸透している例の数々に感心した。急いで出版されたのか、誤った表現や前後の脈絡の薄い追加情報が多く、所々読みにくいのが残念。

  • おかむら さん

    開高健ノンフィクション賞。ソ連の対外宣伝ラジオ、モスクワ放送の日本語版(1942〜2017)に関わったアナウンサーやスタッフの来し方行く末を調査。短波で外国のラジオ を聴くっていう趣味が昭和の頃はあったのねえ(その頃もマニアックだったと思うけど)。ソ連からロシアと変わったけども日本でのあの国の不人気さは変わらず(最近はますます)な中、思想に共鳴、あるいは文化芸術に惹かれ、またはなんか面白そうだという理由でソ連に向かった人たち。戦前に亡命した女優岡田嘉子やロシアとのミックス川村カオリも登場。

  • ばんだねいっぺい さん

    日本人がやっていたモスクワ放送。本来の目的が政治的だとしても。それは、国際親善だったり、人と人の繋がりの意味を持つことになる。百万本の薔薇の花って、そうだったのか。

  • Kerberos さん

    モスクワ放送の日本人といえば樺太国境越えの逃避行で知られる岡田嘉子が有名だ。しかし岡田以外にこれほど多くの日本人がモスクワ放送で働いていた事実は知られていない。出版から2か月後、早稲田大学で開かれたセミナーで著者から話を聞く機会があった。日本人が旧ソ連のプロパガンダに加担したことは事実としながらも同時に当時の東側の空気を伝えて「文化の橋渡し役」を担ったことも間違いない事実だと強調された。取材対象との距離感はプロのジャーナリストでも取り誤りがちだが、著者の冷静な視線は著作からも講演からも十分に感じ取れた。

  • ミハイル・キリーロビッチ さん

    Russophileと一言でくくることがはばかられるさまざまな背景を背負った人たちの物語。ロシアとの接点で今も苦労している人たちへのエールとなりうる一冊だと思います。

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青島顕

1966年静岡市生まれ。小学生時代に東京都へ。91年に早稲田大学法学部を卒業し、毎日新聞社に入社。西部本社整理部、佐賀、福岡、八王子、東京社会部、水戸、内部監査室委員、社会部編集委員、立川などでの勤務を経て、現在東京社会部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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