青山美智子 (小説家)

人物・団体ページへ

猫のお告げは樹の下で 宝島社文庫

青山美智子 (小説家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784299005304
ISBN 10 : 4299005309
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
353p;16

内容詳細

『木曜日にはココアを』で第1回宮崎本大賞を受賞した青山美智子の2作目が待望の文庫化。
失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫――ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かり、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが……。中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものが分からない大学生……。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。 お告げの意味に気づいたとき、ふわっと心があたたかくなる。7つのやさしい物語です。インスタフォロワー数250万人超のミニチュア写真家・田中達也氏がカバーを手がけています。


【著者紹介】
青山美智子 : 1970年生まれ、愛知県出身。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。第28回パレットノベル大賞(小学館)佳作受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』(宝島社)が、第1回宮崎本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • しんごろ さん

    各章の主人公と一緒に「お告げ」をもらった気持ちになり、「お告げ」について考えてしまう。ストンとふに落ちれば、心が温まること間違いなし。ミクジがグルグル樹の下を駆け回る姿はかわいいだろうなあ。ああ、自分もミクジから「お告げ」をいただきたい。ミクジから「お告げ」をいただけなくても、優しそうな宮司とおしゃべりしてみたいな。でも所詮は物語。叶わないか…。あっ、読み終わってふと思う。おや、俺は運がいい。ミクジに会えなくてもこの物語に出会えたから。この物語を手元に置いて大切にしないとね。【読了通算700冊目】

  • さてさて さん

    ”きっかけ”、”起点”というものが如何に大切かという視点を提示する青山美智子さん。主人公たちは、自分にしか解決することのできないそれぞれの悩みの中で立ち止まり、もがき苦しんでいました。そんな主人公たちが前に進む”きっかけ”、”起点”を見つけていく様を描いたのがこの作品。そんな作品の主人公たちは、たまたま手にしたカタカナ四文字の中にそれを見つけることができました。同じように何かに苦しみ身動きが取れなくなってしまっている私たち。そんな私たちが再び顔を上げ前に進んでいくためのヒントをいただけたように感じました。

  • kou さん

    どの短編も、心の底から、じんわりと温かい気持ちになれる読後感だった。そして、読めば読むほど、ミクジに会いたい。モフモフしたい。自身もお告げをもらいたい!って気持ちが強くなっていった(笑)。この本に出会えたことを「何かのお告げ」と思って、日々を過ごしてみようかなぁ。暫くは猫を見ると、何かを期待してしまいそうな気がする(汗)。

  • へくとぱすかる さん

    「ココア」と同様にリーダビリティ抜群で、楽しく読み終わった。たとえトラブルが重なっても、絶望的には不幸にならない話。癒しを求めて読む物語には、リアリズムなんかよりも、安心して読める方がずっといいと思う。連作だけあって、どこかでみんなつながっているのが、一冊目と同じく微笑ましいし、世の中がそんなに見捨てたものではないと、希望を抱かせてくれるから。仮のものでもいい。いつかはかなうと信じることが力になる。最もよかった作品は「タネマキ」でした。ミクジに会いたい。形のない存在とぼくらを取り持ってくれる不思議な猫。

  • mae.dat さん

    終始眼球ナイアガラ。と言うのは大袈裟ですが、終始潤んでおりましたですよ。はい。7人の主人公による短編集なんですけど。他人によっては取るに足らない。しかし当人にとっては些細ならざる悩みを抱えてて。それは多少形を変えて誰にでも訪れる可能性のあるもので。本編と同時に、儂がその境遇なら?現実の儂は?と、3つ位のストーリーが頭の中でぐるぐるしましたよー。問題は自身でぶち破らねばならないのですが、ねこちゃんが示唆を与えてくれるの。そうすると視界が開けてね、最後は前向きになれるのよ。周りの人達にも感謝感謝で御座います。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品