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相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ

Karin Amamiya

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784778317096
ISBN 10 : 4778317092
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan

Content Description

2016年7月、19人の障害者を殺した植松聖。全16回の公判の果てに2020年3月、死刑が確定―。彼の目から見えていたこの「世界」とは?

目次 : 1月8日・第1回公判―思ったよりも妄想がひどい?/ 1月10日・第2回公判―夜勤職員の調書/ 1月15日・第3回公判―遺族の供述調書読み上げ/ 1月16日・第4回公判―遺族の供述調書読み上げ・続き/ 1月17日・第5回公判―証人尋問に元カノ登場/ 1月20日・第6回公判―植松被告、30歳の誕生日「戦争をなくすため、障害者を殺す」/ 1月21日・第7回公判―後輩女性の供述調書読み上げ/ 1月24日・第8回公判―初めての被告人質問で語った「幸せになるための七つの秩序」/ 1月27日・第9回公判―やまゆり園で虐待はあったのか?「2、3年やればわかるよ」/ 1月30日・植松被告と面会。―「雨宮さんに聞きたいんですけど、処女じゃないですよね?」/ 2月5日・第10回公判―遺族、被害者家族からの被告人質問/ 2月6日・第11回公判―これまでのストーリーが覆る。「障害者はいらない」という作文/ 2月7日・第12回公判―精神鑑定をした大沢医師が出廷/ 2月10日・第13回公判―精神鑑定をした工藤医師が出廷/ 2月12日・第14回公判―「大事な一人息子に私は死刑をお願いしました」/ 2月17日・第15回公判―美帆さんの母親の意見陳述/ 2月19日・第16回公判―結審の日/ 3月16日・判決言い渡し―「被告人を、死刑に処する」/ 対談・渡辺一史×雨宮処凛

【著者紹介】
雨宮処凛 : 1975年、北海道生まれ。作家・活動家。フリーターなどを経て00年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。06年からは貧困問題に取り組み、『生きさせろ!難民化する若者たち』(07年、太田出版/ちくま文庫)はJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ちえ

    「人の役に立ちたい」思いを持っていた青年。命に「生きる意味がある/ない」と線引きをし事件を起こした彼は、今、自分自身が確定死刑囚という、かつて自分が「生きる意味がない」と仕分けた存在として東京拘置所にいる。やまゆり園で「一日中車いすに縛り付けられていた」元入所者が、事件をきっかけに移った施設で資源回収の仕事ができるようになったという話には、自分が関わる高齢者介護の現状も頭をよぎる。裁判傍聴記より作者と渡辺一史氏との対談に日本の社会福祉の歴史と現状、「生産性」で人を量る社会の歪みを ↓ 続く

  • くるぶしふくらはぎ

    植松被告は何故事件を起こしたのかずっと気になっていた。本書は、時々購入している雑誌ビッグイシューにコラムを掲載している雨宮氏が書いた物だったので思わず手に取った。そしてわからないまま読了。邪悪なサイコパスとかけ離れた印象、ドロドロとした闇のないパサツキ感、普通の許容範囲内のズレなのか。気になったのは若い人達に蔓延する「経営者マインドの搭載」。もう随分と職場の労働組合加入率が下がり続けてるのだけど、労働者という意識が若い人達には無いのか、労働者なのに労働者であることを否定し蔑んでいるのか、なんなんだろうなあ

  • イトノコ

    図書館本。相模原障害者殺傷事件・植松被告の裁判傍聴記。/冒頭の、「優生思想でも、なんでもない。単純な嫉妬ですよ」という言葉がストンと腑に落ちた。自己評価が低いようでいて自尊心・承認欲求が異常に高いだろう彼が施設で働くうちに「この俺がこんなに苦労しているのに…」と思うのはありそうなことだ。そして裁判の様子を読むにつけ感じるのは、思った以上に言うことが支離滅裂(彼の作ったという「新日本秩序」とやらなど)な事と、コミュニケーション能力に何らかの欠陥がありそうという事。→コメントに続く

  • テツ

    相模原のやまゆり園で起きた大量殺人事件の裁判傍聴記。どんな思想をもってもいい。どんな人生観でも価値観でもいいし、そこから他人に対するどんな評価基準を創り上げでもいい。ただそれは自らの内側だけで完結させておかなければならないし、その独りよがりな価値観で他者に対する物理的なジャッジを下す権利など誰にもない。犯人の思想信条なんてどうでもいいんだ。それを正す権利も他者であるぼくたちにはない。問題なのはそれを外の世界に向けてしまったことだけ。他者の思想信条をジャッジしてしまうのはこの事件の犯人である彼と同じだ。

  • 袖崎いたる

    起業関連の書籍を読もうと思ったなかにこの一冊を入れるオレね(笑) いやでも、起業やら経営やらって考えてる人と無関連じゃないのよ。だってそういうマインドをインストールした結果、この事件の犯人は障害者を生産性がないとか考えて殺害しちゃったんだもん。犯人の「役に立ちたい」って指向性は強くてねぇ、それはたとえば記者から「最後に何か言いたいことはありますか?」と聞かれて「餃子に大葉を入れると美味しいですよ」とか言ったりするところなんかにも、そういうサービス精神が見えると思うのよね。知れば知るほど無関連じゃないわ…。

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