Product Details
ISBN 10 : 4480091025
Content Description
中世のキリスト教会は男女関係のあるべき姿を定め、夫婦の性行為にまで厳しく介入しようとした。厳格でこっけいに見える性的禁則、二転三転する娼婦の位置づけ、聖職者自身の性の問題。そんな矛盾や悲哀をかかえた世相を克明に描くことで、当時の人々の処世の様が浮かび上がる。著者は、この中世社会における性愛の扱い方が、現在のヨーロッパ文化にも通じているとし、「西洋個人主義は、中世の人々が男と女の問題を自覚する中で生まれた」と論じる。ホーソーンの『緋文字』等の物語と、史実をつき合わせ、民衆が教会から「個人」を取り戻した過程を丁寧にひもとく。
目次 : 第1章 『緋文字』の世界/ 第2章 古代・中世の宇宙観のなかの男と女(古代人の宇宙観/ ローマ人の男女関係)/ 第3章 聖性の形成・解体と聖職者・女性(ユダヤ教と男女関係/ 初期キリスト教と男女関係/ 聖なるものの変質)/ 第4章 聖なるむすびつきとしての結婚(ゲルマン人の結婚/ 教会に管理される結婚/ 贖罪規定書から)/ 第5章 娼婦たちと社会(娼婦の位置/ 娼婦と娼婦宿)/ 第6章 中世の男と女にとって愛とは何か(聖性の呪縛の下で/ 個人の誕生)
【著者紹介】
阿部謹也 : 1935年、東京に生まれる。1963年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。小樽商科大学教授、一橋大学教授、一橋大学学長、共立女子大学学長などを歴任。一橋大学名誉教授。著書多数あり。2006年9月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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松本直哉
読了日:2020/08/09
那由田 忠
読了日:2017/04/16
ZEPPELIN
読了日:2015/01/20
編集兼発行人
読了日:2013/12/07
せお
読了日:2015/12/01
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Creator:望月ハルヒ
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