グランド・フィナーレ

阿部和重

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062127936
ISBN 10 : 4062127938
フォーマット
出版社
発行年月
2005年02月
日本
追加情報
:
20cm,200p

商品説明

終わり、それとも始まり……神町を巡る物語。「グランドフィナーレ」という名の終わりの始まり。毎日出版文化賞、伊藤整賞W受賞作「シンセミア」に続く、二人の少女と一人の男を巡る新たなる神町の物語。第132回芥川賞受賞作。

内容詳細

「神町」そして、ふたたび…。土地の因縁がつなぐ物語。終わりという名のはじまり。表題作「グランド・フィナーレ」ほか三篇を収録。第132回芥川賞受賞作。

【著者紹介】
阿部和重 : 1968年生まれ。小説家。『アメリカの夜』で第37回群像新人文学賞を受賞しデビュー。その後、『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞を、『シンセミア』では第15回伊藤整文学賞、第58回毎日出版文化賞をダブル受賞し、『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ロリコン男の破滅と再生を描いたストーリー...

投稿日:2006/01/05 (木)

ロリコン男の破滅と再生を描いたストーリー。まったく免疫の無い自分には強烈でした。アーチー・シェップのクワイエット・ドーンを出してくるあたりはお手上げです。併記されている短篇も少しキレてておもしろい。

じぇい さん | 岡山県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 遥かなる想い さん

    2005年の芥川賞受賞作らしいが、ひと言で言えばよくわからない小説だった。娘のヌード写真を撮った事がばれて、妻から離婚されて失職したロリコン男性が、東根市神町で2人の少女と出会うという物語。少女と出会い 変わっていくという設定は赤頭巾ちゃん気をつけて・・を彷彿させるが、他の設定はひどく現代的で理解不能。 

  • けい さん

    阿部和重さんの作品は「13番目・・・」に続いて2作品目。こちらはさすが芥川賞作品だけあって難解。文章の展開については先の作品で慣れているため、違和感を感じることなく読み進める事が出来た。感情移入を期待する様な設定の作品ではなく(主人公の性癖から感情移入は正直無理)心理の変化を読んで行く物語としてして読んだ。2編の短編も同時に掲載されているが、文章は面白いが・・・。題材はあえてなんでしょうけど正直単純に面白いとは言えない作品でした。

  • 人間万事塞翁が馬ZAWAZAWA さん

    変態(変態性欲者)が変体(心の中で)していく。この性癖だけはダメでしょ!ロリコン。我が子の裸を撮ったり、小学5年の少女とその母親と関係するのもダメ。飲み屋のホステスIに罵られるのも当然。性癖異常者の視点で描かれた展開に嫌悪感を感じるものの、殺してやりたいとまでは思えないのは、変体していることへの希望だろうか?

  • R さん

    ロリコンをこじらせてペドフィリアに近い性癖の男が、それ故に家族を失い、転落していきながらも、実の娘への愛情なのか、なんなのかわからないものを渇望して、一見するとまっとうそうに見えるのにまったくそうではない、こういうクズ野郎は存在するなと思わされるのだが、それは自分の中にもある世間と隔絶した何かなのかもと考えてしまった。そこで終わり?ってところで突然終了してしまうのに驚いた。一見普通そうで、何が悪いか本当の意味でわからないという状態は、誰にでもあることかもと思うのである。

  • 空猫 さん

    【第135回芥川賞】『キャプテンサンダーボルト』からの本作だとギャップが…。読みやすい文章だけれど小難しいというのが印象。読み終わってこのタイトルで良いのか、と…。『馬小屋の乙女』が純文学の筒井康隆風という雰囲気でお気に入り。

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阿部和重

1968年生まれ。’94年『アメリカの夜』で第37回群像新人文学賞を受賞しデビュー。’99年『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、2004年『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞、第58回毎日出版文化賞をダブル受賞、’05年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、’10年『ピストルズ』で第46回

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