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「名前」の漢字学 日本人の 名付けの由来 をひも解く

阿辻哲次

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784413041287
ISBN 10 : 4413041283
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2005
Japan

Content Description

子どもが生まれた時に人々が名前とどのように向き合うか。名前が戸籍業務の中で実際にどのように処理されているか。新人名用漢字法制審議委員会メンバーの著者が、人名用漢字について自身の経験を踏まえて語る。

【著者紹介】
阿辻哲次 : 1951年大阪府生まれ。京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。漢字を中心とした中国文化史を専門としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 金監禾重

    サブタイトルから、古代以来の日本の人名の歴史やシナ朝鮮との比較などを期待したが、戦後の制度史だった。2005年刊行。「キラキラネーム」の社会問題化の雰囲気はない。縦割り行政や裁判官の不見識など問題は多々あるが、国民の要望をなるべく取り入れる姿勢や、仮名で届け出ておいて制度変更を待って解明することが許されるなど、名づけに対する思いに答える柔軟さも感じられる。

  • 面白かった。今日の戸籍係の苦悩は@日本人名の多くが表意文字である漢字を採用していること、A人名用漢字は制限列挙方式がとられ、使用できる字があらかじめ決まっているものの、字によっては俗字がある場合があること、B国民がその人名用漢字を「人名に用いたいか」と「人名に用いることを行政としてあらかじめ制限すべきであるか否か」をごっちゃにして議論してしまうこと、C人名用漢字は必ずしも常用漢字ではないことなどに由来する。特にBに関して、日本人のお上意識の強さを垣間見る気がした。

  • Y田トモコ

    常用漢字、人名漢字がどうやって決められたか、法学部と文学部の考え方の違いなど、今まで触れたことのなかった世界をのぞいちゃった感じで、あっと言う間に読了。人名漢字の判例も面白い。使いたい漢字を認めさせるために法廷で戦う人がいるんだ、と、何だか感激してしまいましたよ。

  • 結城あすか

    「名付けの由来」とか副題にあるけど、別に個々の名前の文化的背景とかそんな物は何の関係もなく、ただただ人名漢字に関する話だけだにょ。人名漢字に含まれる、あるいは追加されたり没になったりした個々の漢字に関しての、漢字の専門家としての雑感のようなものがメインの本だにょ。パソコン等で莫大な漢字が扱える時代に漢字の制限なんてアナクロに思えるけど、著者は漢字に対して薀蓄語るのが役目の人だから、個々の漢字に人名に相応しい相応しくないのレッテル貼りをして、漢字をお上で制限するのが当然だという立場に立ってるみたいにょ。

  • 小高まあな

    意外と知らない常用漢字等についてわかりやすくまとめてあった。/探偵小説から推理小説への変遷が興味深かった

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