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昭和の洋食平成のカフェ飯 家庭料理の80年 ちくま文庫

阿古真理

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480434050
ISBN 10 : 4480434054
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

小津安二郎の映画『お茶漬の味』からテレビドラマ『寺内貫太郎一家』、平成のマンガ『きのう何食べた?』『花のズボラ飯』まで、家庭料理はどのように描かれ、作られてきたのか。女性雑誌やテレビの料理番組、そこに登場する料理研究家たちは、どんな役割を担ったのか。日本の社会や経済、家族のありかたが通り抜けてきた、この80年の変化を食生活から読み解く。

目次 : プロローグ 朝ドラ『おひさま』の理想の食卓―昭和前期/ 第1章 主婦たちの生活革命―昭和中期/ 第2章 「本格外国料理を食べたい」―昭和後期/ 第3章 家庭料理バブルの崩壊―一九九〇年代/ 第4章 食卓の崩壊と再生―二〇〇〇年以降/ エピローグ 新世代の家族のドラマ

【著者紹介】
阿古真理 : 作家、生活史研究家。1968年兵庫県生まれ。神戸女子学院大学文学部を卒業後、広告制作会社を経てフリーに。1999年より東京に拠点を移し、ノンフィクションの仕事に取り組む。食を中心に暮らし全般、女性の生き方、写真など、文化をテーマに雑誌、書籍その他でルポや論考を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ホークス

    多彩なメディア情報を踏まえた秀逸な家庭史、女性史。「本来これが正統」「誰が堕落させたのか」等の言説には権威主義を感じる。人の感覚など環境次第と思うからだ。1960年代生まれの女性は母親から料理を教えられなかった。新しい情報を受けて独学した母親にとって、料理は自ら学ぶもので受け継ぐものではなかったからだ。専業主婦が毎日何品も作るという「正統」だって一時の風潮に過ぎない。戦前の家庭料理はもっと適当で貧素だった。常に頼れる権威など無い。ずっと続く幸せや絶対安心な絆と同じく。本書にある通り、一瞬の笑いに幸せはある

  • ぶうたん

    料理を切り口にした女性論、世代論になっていて、こちらの予想とは少し方向性が違っていた。もう少しポップでソフトな感じを期待していたんだけれど、中盤以降はどんどん著者の主張が前面に押し出されてくる。このため、なるほどと思う反面、あまり言い方は良くないが随分と抹香臭くなるので、やや閉口した。

  • おくらさん

    時代は今も流れている。 そして1年はいつも同じ時間が流れている中に食の流れは ますます加速している。 きっと今のコトも古くなっていく。 そんな振り返ることって割とないのかもしれない。 記憶に残しておきたいなぁ。

  • hitotak

    戦後日本の家庭料理の変遷について書かれている。昭和後期に女性が就労することにより料理に時間がかけられなくなり、家庭料理の継承が成されなかった事、デパ地下の隆盛や外食産業の発展による多様な味・食材の普及から一気に西洋化し、見栄えの良い料理がもてはやされたことなど、最も身近な「食」に関する事だけにその時々の記憶も蘇り、納得できる箇所がいくつもあった。懐かしく感じたのは赤毛のアンなど外国児童文学に出てくる料理を素敵なイラストと共に紹介するメルヘンなレシピ本。眺めるだけで満足して料理はしなかった事など思い出した。

  • てくてく

    家庭料理の戦後史みたいなもの。著者の小林カツ代さんたちに関する新書を先に読んでいたので、ああ、ここから発展したのかということがわかって面白かった。家庭料理が実際には料理を親から継承してこなかった人たちによって新たに作られたこと、ドラマやマンガなどに描かれる料理ができる女性への評価、そして男性も料理を日常的に行うことで、レシピなどに変化が生じたことなどをまとめていて楽しかった。

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