ヒトラーと退廃芸術 〈退廃芸術展〉と〈大ドイツ芸術展〉

関楠生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309222349
ISBN 10 : 430922234X
フォーマット
出版社
発行年月
1992年10月
日本
追加情報
:
253p;20X14

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読書メーターレビュー

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  • キムチ さん

    装丁からして十分にフアッショ。狂気じみたヒトラーの声色が行間に立ち込める。ただ、一人の暴走というのではなくナチのお先棒を担ぐ犬が群がって居たのだ。第三帝国の軍靴の響きが高まるに伴い、動きは絵画嵐と化す。ナチズムの美術観は大ドイツ芸術展と退廃芸術展開催に連なる。バルハラが退廃と名指しされたことへのなぜ!当時のもてはやされた作品群…健康なアーリア人種男子と労働に耐えうる子を沢山産める女のカップル〜常にまえを見つめ歩み続ける絵と像。かの金氏率いる国の写真がだぶる。

  • ティス@考える豚 さん

    ドイツの統治者が芸術と関わり深いのはそのお国柄故か。歴代の国王達は音楽を愛し、絵画を嗜み、美しい城の建築に励んだ。同じようにナチス・ヒトラーの芸術に対する熱意は本物で、それが故に憎しみも並々ならぬものだったのだろう。反政府的な芸術を磔刑の如く嘲笑し、プロパガンダ的な芸術を国民に強制していく。仮にヒトラーが芸術家としての自己意識を持っていなければ、かの時代の芸術はもっと花開いていたのだろうか。

  • 弥太郎岩崎。 さん

    レポート用でEmil Noldeの箇所を使用

  • Yutaka Shinozaki さん

    突然だが、「世界で一つだけの花」という曲が大嫌いだ。歌詞が言い訳臭くて、まるで蓮舫議員の「2番じゃだめなんスか?!」みたい。 ・・・というように、これはあくまで個人的な感想(選別)で、自分の感性の問題なのだが、この本は絶対的な権力(ナチス)が、国家として芸術(ここでは美術)の選別を行ったらどうなったか、という話。 芸術の評価は、表現する側と受け取る側の1対1の関係が基本で、だからこそ、私は好きなもの・そうでないものは強制ではなく自分の意思で選びたいし、それができる社会の自由度はとても大切にしたいと思う。

  • 秋津 さん

    民族にとって好ましからざる美術品を集め、晒し、貶めた「退廃芸術展」は、ナチス政権の成立によって突然産まれたわけではなく、「絵画あらし(嵐)」といった作品排斥活動からの連続であったこと、ドイツの偉大さを強調した「大ドイツ芸術展」と対であったことなどを知る。作品の題材、手法を強調するほか、「とてつもない塗ったくりが、法外な値段で買い取られた」ことを強調し、(本書で「攻撃者の使うきまり文句」とされる)「芸術は分からない」人を巻き込む手法が何とも嫌らしい。ちなみに今年は退廃芸術展から80年目。

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