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ISBN 10 : 4022630256
Content Description
17世紀の画壇を率いた巨匠、狩野探幽。名門画家の家に生まれ、天才少年ともてはやされ、徳川家康以下四将軍の御用をつとめ、後水尾天皇はじめ宮廷人に愛され、亡くなるまで精力的な活動を続けた。淡い墨や色がモチーフの微妙なニュアンスを描き出し、白い余白がモチーフを包む大気となって絵の外へと続く。探幽は時代が求める「新しい絵」を提供した。その画業は同時代の政治や文化と密着して展開していた。他の画家の作品と何が違うのか。将軍、天皇以下、大物政治家などパトロンや文化人とどのように交流したのか。いかにして工房をまとめ、組織の長として大規模な画事に取り組んだのか。探幽が巨匠となり得た秘密を、言葉を尽くし、図版を駆使して解き明かす。
目次 : 第1章 生涯―五つのターニングポイント(誕生から十六才で徳川幕府御用絵師となるまで/ 十六才から三十四才で探幽斎号を名のり始める前まで/ 三十四才から四十九才の尚信死没まで/ 四十九才から六十一才で法印となるまで/ 六十一才から七十三才の死没まで)/ 第2章 画技―比べて分かる探幽画の魅力 探幽はどのように天才なのか(探幽様式の形成/ 狩野山雪―探幽と境遇の異なる京狩野の当主/ 狩野尚信、安信―探幽とは異なる個性、様式を備えた二人の兄弟/ 安信様式/ 次世代の画家たち―息子探信、探雪、甥時信・常信、養子益信、弟子久隅守景)/ 第3章 社交―画業の充実と社会的栄達をはかる 画家にとっての社交(大名稲葉家=パトロン/ 大徳寺僧江月宗玩=教導者/ 御用儒学者林家=技官仲間)/ 第4章 組織の長―制作体制と一門の実態 巨匠と工房(多作の実態/ 探幽一門/ 工房制作/ 二つの屋敷)
【著者紹介】
門脇むつみ : 1970年兵庫県生まれ。専門は日本近世絵画史。東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学、東京大学)。大学教員を経て美術史家(神戸女学院大学等兼任講師)。著書に『寛永文化の肖像画』(勉誠出版・第14回國華奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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タムタム
読了日:2015/01/20
ほしいもアボカド
読了日:2015/01/26
はちめ
読了日:2014/10/26
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