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神宮の奇跡 講談社文庫

門田隆将

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062931670
ISBN 10 : 4062931672
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan

Content Description

奇跡といわれた日本の復興と高度成長。その理由は「昭和33年」に凝縮されていた。この年ただ一度の東都リーグ優勝を遂げた学習院大学。戦禍で家族を失い、恵まれぬ境遇の選手たちを支えたのは創意工夫と不屈の魂だった。そして大学野球の奇跡を観客席で見届けた皇太子殿下にも、ひとつの奇跡が起きていた。

目次 : 朝鮮からの帰還者/ 陸軍大尉の登場/ 母のいないキャプテン/ 明仁殿下と野球/ 集まった個性派たち/ 最下位の屈辱/ のし上がったバッティング投手/ 過酷な練習の日々/ 血染めのボール/ 奇跡は始まった/ 優勝目前の失速/ 不思議なサヨナラヒット/ 皇太子の応援/ 死闘の末に/ もう一つの「逆転劇」/ 母のスクラップブック/ 新たな「日本一」を目指して

【著者紹介】
門田隆将 : 1958年高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。政治、歴史、司法、事件、スポーツなど幅広いジャンルで執筆。2010年『この命、義に捧ぐ』(角川文庫)で第19回山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • thee birdmen

    昭和33年11月、奇しくも同じ年の同じ月に起こった皇太子ご成婚と学習院大野球部の東都優勝。その偶然を必然の奇跡として描いている本。コツコツと苦難を乗り越えていく日本人の逞しさが描かれています。特にPL野球部の祖・井元俊秀氏の生き様は素晴らしいです。特待生制度の裏にカネの問題はありますが、選手の才能を伸ばし、甲子園・プロへと導く環境づくりも大切なのは間違いありません。高い志のもとで何事も成し遂げようという日本人の真髄に触れた気がします。

  • こういち

    様々な境遇を持った人たちが、何かに導かれるが如く邂逅しながら歴史は編まれていく。それにしても輝かしきかな昭和33年。まさに日本の奇跡的な経済成長を遂げていく幕開けとなる。この作品で取り上げられる学習院大学の東都リーグ1部優勝と今上天皇のご婚約決定に至る軌跡は、軽妙な語り口でありながら読み手のツボを刺激する。「希望を持って挑めば道は拓かれる、そして自信のないところには実現性はない」という熱き言葉に、果てることの無い、物事を為し得るための未来への階を見た。

  • takam

    高度経済成長期に差し掛かるとき、皇太子の結婚、学習院大学野球部の優勝と日本の当時の活力を感じる。絶対に成し遂げることができないといわれた学習院大学野球部の優勝は戦時中や戦後の混とんとした中を生き抜き、野球や生きていることを楽しんでいるように思えた。少年漫画を読んでいるような爽快さがある。

  • hippos

    かつて大学野球がここまで盛り上がっていたことに驚き。目白に住んでいたこともあって学習院の優勝の場面では目頭が熱くなった。 映画などで昭和三十年代がノスタルジックに甘く描かれることが多いけれどそこには壮絶な戦争体験をもつ人が生活していたことを忘れてはいけない。

  • shouyi.

    表題を見て6大学野球かと思ったが違っていた。東都大学リーグの話である。その東都大学リーグで学習院大が昭和33年秋に、まさに奇跡的に優勝するというノンフィクション。その経緯もおもしろいが、単なるスポーツ読み物で終わっていないところが更にすばらしかった。

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