ぼくはこうして大人になる 角川文庫

長野まゆみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041019405
ISBN 10 : 4041019400
フォーマット
出版社
発行年月
2014年08月
日本
追加情報
:
160p;15

内容詳細

だて眼鏡をかけ、まともな優等生を演じながら、平穏な中学校生活を送るはずだった。季節外れ、いわくつきの転校生・七月がやってくるまでは…。十歳違いの双子の姉兄によって、ある時期まで自分を女だと思い込んで育った印貝一は、人には云えない不安を抱える生意気でユウウツな十五歳。―鎧をまとい、屈折した心と体をもてあましながら思春期をしのぐ、繊細で残酷な少年たちの危ういひと夏を描いた鮮烈な青春小説!

【著者紹介】
長野まゆみ : 東京都生まれ。女子美術大学卒業。1988年『少年アリス』で文藝賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夢追人009 さん

    長野まゆみさんのコンパクトな長さの多感な季節の少年たちの青春小説ですね。本書は裏表紙の要約文章には書かれていない物の疑いなくBL小説なのですが何を隠そう実は私はこの手の本が大の苦手なのですね。まあ正直言うと最初は読みながらも拒否したい気持ちが強かったですが、ぶっきらぼうな感じでも優等生と一匹狼の男二人が最後には確かに心を通い合わせる心理描写はまずまず良かったと思います。主人公の一(いち)と七月(なつき)兄の十(みつる)姉の百(もも)の名前の凝り様は三浦しをんさんの作品にも通ずる風情があって楽しめましたね。

  • 橘 さん

    人恋しい気持ちで読んだら、なんだか泣きたくなりました。労ってくれる人がいるっていいな。繊細で傲慢な少年たちの醸し出す空気がとても素敵でした。

  • 紅香@新刊購入まで積読消化あと3冊⭐︎ さん

    優等生の一。クラスのバランスを誰より気にしていた。それは自分の秘密を暴かれないための防御。転校生の七月が来るまでは。。耽美だけど輪郭がしっかりしてる。きっちり描き上げて、辻褄が合う長野作品を初めて読んだ気がする。どうやら私は恩田陸さんと長野まゆみさんの作品に限っては、はっきりしてるものを好まない傾向にあるようだ…と本を閉じて気が付いた。15歳の自意識過剰な部分は胸が痛いほど。。だけどごめんなさい。何だか物足りなかった。いつもの手触りの良い、漢字+ルビがなかったからかも?

  • うららん さん

    やっぱり長野まゆみの描く世界は大好き。あっという間の読了。もっと読んでいたかった。双子の姉兄をもつ主人公の一(ハジメ)こといっちゃん15歳。幼い頃姉兄の悪戯によって人格が歪み本気で自分は女だと思い込むようになる。中学3年になった彼はまともに生活しているが心の中では葛藤を続け…いつもの如くモテモテな主人公。自称血液の30%が長野まゆみの文章と語る宮木あや子さんの解説にもにやにやしてしまった。宮木さんが最初にハマった『夜間飛行』読んでみたい。★★★★✩

  • なつ さん

    周りに気を遣い、男が好きなことを隠して生きる。完璧な優等生を装っているけれど、弱さも持っている。そこを家族や友人に気付かされて成長していく一。どんな形であれみんな彼のことを愛しているんだなと感じられます。危うい関係を絡ませつつ、壊れやすい思春期がここまで美しく描かれているのは長野さんならではですね。

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長野まゆみ

東京生れ。1988年『少年アリス』で文藝賞受賞。2015年『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞受賞

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