歴史の逆流 時代の分水嶺を読み解く 朝日新書

長谷部恭男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022952028
ISBN 10 : 4022952024
フォーマット
出版社
発行年月
2022年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

歴史の歯車は逆転するのか―。転換期としての“いま”を検証する。大戦時と重なる日本政府のコロナ対応の「失敗」、核保有大国が起こした独立国家への侵略戦争、戦後初の首相経験者の殺害、そして政治と宗教の関係…戦前を想起させる出来事が続くなか、過去からどのような教訓をくみ取るべきか。憲法学・政治学・歴史学の視点から、暴力の時代に抗する術を考える。

目次 : 第1章 説明しない政治/ 第2章 2割が動かす政治/ 第3章 戦争と侵略を考える/ 第4章 国家の歴史観と憲法/ 第5章 歴代最長政権と宗教/ 第6章 時代の分岐点/ 巻末 「分断」の時代を乗り越える

【著者紹介】
長谷部恭男 : 1956年生まれ。東京大学卒業後、学習院大学教授、東京大学教授などを経て、早稲田大学法務研究科教授

杉田敦 : 1959年生まれ。東京大学法学部卒。東京大学助手、新潟大学助教授などを経て、法政大学法学部教授。専攻は政治理論

加藤陽子 (書籍) : 1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了後、山梨大学助教授を経て、東京大学人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    憲法学・政治学・歴史学の碩学による鼎談。融通無碍な政治学者に対して、史実や法律に基づく確固たる信念に貫かれた歴史学者と憲法学者の発言が心に響く。宣戦布告せずに南京進攻した日本軍、中国を見下して行った上海戦での苦戦、日露共通する反ベルサイユ体制の記憶などから、ロシアのウクライナ侵攻と日本の歴史を重ねる加藤先生。憲法9条はパリ不戦条約と国連憲章を踏まえた合理的な条文だとした上で、ホッブス/ルソーの社会契約論、ヘーゲル/カントの歴史観の違いから国際秩序を読み解く長谷部先生。改めて、お二人への尊敬の念を深くする。

  • 樋口佳之 さん

    人間が積み上げてきた学問の蓄積というものは、ひとが自らの全存在を賭して問うたとき、動かしがたく見えた歴史の流れに対して、爪を立てる方法を教えてくれるもの/「大人の議論」とのコメント書かれている方がおられ、なるほどなるほどと読みながら、その一方で感じていたもどかしさはそこから来ていたのかもと思いました。もう老境なのか、それとも大人に成りきらなかったのか。

  • 紙狸 さん

    2022年12月刊行。読み友さんに教えられた本。第3章でウクライナでの戦争を論じている。政治学者の杉田敦氏が、日本の1945年のポツダム宣言受諾にいたる経緯をひいて、「ウクライナに原爆が落とされても戦い抜くほうがいいということになるのか」と発言。歴史家加藤陽子氏は1931年「満洲事変」、32年の「上海事変」「熱河作戦」そして37年の「南京戦」と日本の侵略の方に話をふる。ウクライナの戦争から過去のどの戦いを連想するのか。そこに見識が問われる。NATO東方拡大に関する議論はあらっぽくていただけない。

  • nagoyan さん

    優。政治学者の杉田敦、憲法学者の長谷部恭男、日本近代史家の加藤陽子による鼎談。近年の政治、社会状況をそれぞれの専門家的知見から解説を試みる。長谷部氏は総じて性急なラベリングに反対しているようだが、杉田氏は。。。う〜ん。加藤氏は、例の学術会議の件で名を馳せたので参加することになったが、そもそも単純な「反権力」の人ではなかったことは明らかなので安定感はある。8割ぐらいは同意できるか。いずれにせよ、大人の議論。大人の知恵がてんこ盛りの良書。

  • tetsu さん

    ★4 日本の政治の問題点がよくわかる一冊。 国会をないがしろにする内閣、国民に説明しない政治、2大政党を目指した小選挙区制の問題、無党派層と自民党と弱小野党、などなど。 日本人の政治への関心がとても薄いということを再認識したが、サブタイトルに「時代の分水嶺」とあるように、コロナとロシアのウクライナ侵攻で世界はこれから大きな変革を迎えるかもしれない時に、のほほんとしていていいのか、ちょっと心配です。

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  • 作成者:さん