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食卓一期一会 ハルキ文庫

長田弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758441292
ISBN 10 : 4758441294
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2017
Japan

Content Description

美味しそうなにおい、色、音で満ち溢れた幸福な料理と生きることの喜びが横溢する、食べものの詩六十六篇。

目次 : 台所の人々(言葉のダシのとりかた/ 包丁のつかいかた ほか)/ お茶の時間(テーブルの上の胡椒入れ/ 何かとしかいえないもの ほか)/ 食卓の物語(ユッケジャンの食べかた/ ピーナッツスープのつくりかた ほか)/ 食事の場面(ラ・マンチャの二人の男/ ミスター・ロビンソン ほか)

【著者紹介】
長田弘 : 1939年福島市に生まれる。25歳のとき詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • breguet4194q

    著者の食べ物に関する詩をまとめた一冊です。食卓をじんわり感じる文体ですが、時々ハッとさせられます。詩心がない私としては、解説の江國香織の評価が非常に参考になりました。著者の食事に向かう姿勢や人生観が本当に潔く、感動しました。

  • アキ

    人間と食事は切り離せない。冒険中も、物語の中でも、戦争中も。言葉と料理もいつでも一緒。料理は人間の言葉、言葉は人間の食べ物だ。詩という言葉の料理を通じて、こころの贅肉を削ぎ落とす。そう、自分自身の言葉でね。ドーナツ、クロワッサン、キャラメルクリーム、ユッケジャン、ブイヤベース・ア・ラ・マルセイエーズ、ハックルベリー・フィン風魔女パイ、テキーラ、天丼、シャシリック、そして言葉の揚げ方と言葉のダシのとりかたで、仕上げましょう。言葉の食卓を共にさせて頂きました。ごちそうさまでした。

  • けんとまん1007

    毎日、基本的には3食の出会い。同じようでも、全く同じということはない。料理そのものもあるし、素材そのものも、同じようで違う。そのうえ、種類も多い。自家菜園で野菜を作っているので、「そうそう、そうなんだよね〜」とか「そっか〜、そんな一面もあるよなあ〜」とかの連続。知らない料理は、ついつい調べたくなってしまうが、長田さんの詩から感じ取るのもいいなあ〜。

  • つねじろう

    たまに小説を読んでいてもあらすじだけ追いかけてしまったり同じ段落を何度も読んでしまったり心ここにあらず状態に陥る時がある。そんな時のお薬は詩集。最近は長田弘がお気に入り。スランプ時にぴったり。基本美味しそうな料理が次から次に出てくる。そりゃ詩人が作る料理だから一筋縄ではいかない。でも読み手の好奇心を妙にくすぐり不思議な香辛料や下味が効いてたりしてサボっていた五感がムキムキ復活して無性に食べたくなったり作りたくなったりする。中でも最初の言葉のダシの取り方やこの天丼や絶望のスパゲティは是非チャレンジしたい。

  • けんとまん1007

    2年半ぶりの再読。長田弘さんの言葉は、とても心地よい。特別な言葉があるのではなく、日常の言葉でありながら、その広がりが特別だと思う。日常の食卓にのぼるようなメニューを題材に、自分自身のありかたを考えたりもする。言葉を、どれだけ大切にし、考えるのか、表現するのか。最初の1篇に集約されている。貴重な、こころの栄養素だ。

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