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70年代ロックとアメリカの風景 音楽で闘うということ

長澤唯史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784909812483
ISBN 10 : 4909812482
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan

Content Description

反抗や闘いの矛先を見失った70年代、
ロック・アーティストは自己や世界や表現手段、
メディアなどを積極的に「構築」して時代や政治や権力と闘った!
アメリカの黒人音楽とその歴史の強い影響を受けた
「ブリティッシュ・ロック」の闘い、
大西洋を挟んだアメリカで人種民族問題などを問い直した
アーティストたちの闘いの風景をアメリカ文学者が活写する。
【本書で分析するアーティスト】
キング・クリムゾン/イエス/ジェネシス/エマーソン・レイク&パーマー/ジェフ・ベック/マーク・ボラン(T・レックス)/ザ・フー/ボブ・ディラン/イーグルス/カルロス・サンタナ/ジミ・ヘンドリックス/マーヴィン・ゲイ/ケンドリック・ラマー/ウッドストック・フェスティバル

○目次
序 音楽で闘うということ
第I部 70年代ロックの闘い——思想・文化・政治
第1章 ポストモダン・クリムゾン
      ——アイデンティティ構築とロック/SF
第2章 ハイパーリアル・イエス——起源なき反復の体現者
第3章 荒地に響くマザー・グースの歌
      ——英文学的ジェネシス論
第4章 「新たなエルサレム」を求めて
      ——EL&Pとポストモダン的崇高
第5章 ジェフ・ベックとギターヒーローの文化史、
          あるいはギターというメディア
第6章 ロックスターでありつづける困難と覚悟
         ——マーク・ボランと70年代ロック
第7章 ピート・タウンゼンドの〈ユメ〉と〈ウソ〉
         ——メタフィクションとしての『四重人格』
【コラム】 倒錯という戦略
     ——ブラック・サバスとH・P・ラヴクラフト
第II部 アメリカの政治と音楽の闘い——人種・歴史・空間
第8章 不幸な変り者の系譜
     ——ボブ・ディランとアメリカ詩の伝統
第9章 LA/アメリカを演じつづけること
     ——イーグルスとアメリカン・アイデンティティ
第10章 「普遍の調べ」を追いつづけて
     ——カルロス・サンタナのアイデンティティと音楽
第11章 クロスタウン・トラフィックの結節点
 ーージミ・ヘンドリックスを生んだ時間と空間
第12章 女々しくて辛い場所に辿り着いたアイドル
     ——マーヴィン・ゲイと60年代の感情革命
第13章 ケンドリック・ラマーと内省のアメリカ文学
第14章 ウッドストック、ロックとカウンターカルチャー
     ——再考と再評価の試み
あとがき
参考文献
索引


《著者情報》
長澤唯史(ナガサワタダシ)
1963年 静岡県清水市(現・静岡市清水区)生まれ/1986年 慶應義塾大学文学部卒業/1988年 同大学院文学研究科英米文学専攻修士課程修了/1990年 同博士課程中退/豊田工業高等専門学校等を経て、現在、椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授。
専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽研究。(共著)『日米映像文学は戦争をどう見たか』(2002年、金星堂)、『ヘミングウェイ大辞典』(2012年、勉誠出版)、『ブラック・ライブズ・マター 黒人たちの叛乱は何を問うのか』(2020年、河出書房新社)、(論文)”The Reception of American Science Fiction in Japan" (2016, Oxford Research Encyclopedia of Literature)他、多数

【著者紹介】
長澤唯史 : 1963年静岡県清水市(現・静岡市清水区)生まれ/1986年慶應義塾大学文学部卒業/1988年同大学院文学研究科英米文学専攻修士課程修了/1990年同博士課程中退/豊田工業高等専門学校等を経て、椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授。専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 渡邊利道

    タイトルの割にイギリスの話題が多い。歴史的・文化的背景を細かく記述しながらの、ロックの歌詞を英米文学史に位置付ける論考がすごく面白かった。資本主義とサブカルチャーの議論はちょっとツッコミ不足な感じもする。

  • Yoko Kakutani 角谷洋子/K

    著者が博覧強記ぶりをいかんなく発揮し、文学、哲学、社会学などの多方面からの引用を駆使して、音楽を語り尽くす驚異の書。物事の核心を的確につくセンスの良さ、語りのうまさもあって、音楽に詳しくない私でも大変楽しんで読めました。

  • xxx

    面白かった点: 「商業的」として60sロックほどアカデミックな分析の対象にならなかった70sを「構築性」の論点から読み直している点 「ロックは聴き手のアイデンティティを反映ないしは代弁するジャンル」とされているが「HR/HMは音楽体験を通じて新たなアイデンティティの獲得や構築を目指す」(p32)

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