Books

ほどなく、お別れです それぞれの灯火 小学館文庫

長月天音

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094072402
ISBN 10 : 4094072403
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan

Content Description

清水美空がスカイツリー近くの葬儀場・坂東会館で働き始めて約一年。若者や不慮の死を遂げた方など、誰もが避けたがる「わけあり」葬儀を進んで引き受ける葬祭ディレクター・漆原のもと、厳しい指導を受けながら、故人と遺族が最良の形でお別れできるよう、奮闘する日々を過ごす。ある真冬の日、美空は高校の友人・夏海と再会する。近況報告をし合うなか、美空の職業を聞いた夏海は強張った表情で問う…「遺体がなくても、お葬式ってできるの?」。夏海の兄は、五年以上も海に出たまま行方不明になっていた。喪失の苦しみを優しくほどく、あたたかなお葬式小説。

【著者紹介】
長月天音 : 1977年、新潟県生まれ。大正大学文学部卒業。「ほどなく、お別れです」で第十九回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • さてさて

    『単なる終わりの儀式ではない。故人を悔いなく旅立たせ、見送る人々にも区切りとなり、前へと歩ませるための儀式』。『スカイツリーにほど近い葬儀場、坂東会館』で働きはじめて一年が経過したという主人公の美空。この作品にはそんな美空が『葬祭ディレクターを目指』して日々学びを深めていく姿が描かれていました。『葬儀社』の”お仕事小説”が描かれていくこの作品。そんな物語にほんのちょっぴり”ファンタジー”色を漂わせてもいくこの作品。『スカイツリー』のあるさまざまな景色がとても印象深く物語を演出してもいく、そんな作品でした。

  • itica

    避けられないことではあるが、死に直面するのは辛いことだ。ましてや若い人の死、自死、残された幼い子供、そんな描写はせつない。故人を見送ることは、後に残る者にとっては別れと共に未来に進む儀式だと気付かされた。誰ひとり同じ人がいないように、葬儀の形も思いもそれぞれだ。遺族に寄り添いながら心を救うのは容易いことではないだろう。漆原の指導は厳しい。でも美空は確実に成長している。これからも美空を見守りながら、私も生と死を見つめて行きたい。

  • のり

    シリーズ第2弾。前作である意味、姉と祖母との別れを経験した「美空」。葬祭会館で働き始め1年が過ぎた。次の段階に進む為に上司の「漆原」は司会を任せようとするが、「美空」は踏み切れない。本作は4件の葬儀と友人の兄の話が並行する。葬儀とは区切の儀式。認知が重要になる。葬家の思いも様々あるが…着実に彼女の成長がみれた。次作も楽しみ。

  • Sato

    今回のお別れもなかなか辛い。しかし重いテーマにもかかわらず、読み終えた後に胸に残るのは温かな希望だ。 突然息子を亡くした母親の激しい怒り。それらは本当に亡き人への哀悼なのか?物語は、悲しみや怒りが「すべてを奪われた自分自身への同情と怒り」に替わっている。 主人公の美空の役割は、遺族の感情を誘導し、その悲しみの矛先を「自分」から「故人への感謝と愛」へと戻す手助けをすること。 悲しみが癒えることはなくとも、故人の人生と遺族の想いに丁寧に寄り添った葬儀は、遺された者が前を向くための確かな「灯火」となる。

  • カブ

    「ほどなく、お別れです」シリーズ第2弾。葬儀場「坂東会館」で葬祭ディレクターを目指し働く清水美空。様々なお別れの形があり心打たれる。亡くなった方の気持ちを推し量るのは難しいが、残された家族の気持ちに寄り添うことがお葬式の大切なことなんだと感じた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items