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ISBN 10 : 4875718756
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店舗選択行動をする消費者は、Huffが言ったように定数効用モデルに従うコイントス人間にすぎないのか、それとも効用最大化選択をする合理的人間なのか、両者に区別はない、というのが長年の定説だったが、2000年度ノーベル経済学賞受賞理論であるD.McFaddenの確率選択理論を、GIS上で平均人に適用する集計型確率選択モデルを用いると、消費者はまさに目的合理的に店舗選択していることが実証的に明らかとなった。これにより商業立地問題・商圏問題を科学的に解析し、予測する道が開けた。“目的”の理解には“店舗とは何か”という問題の解決も含まれている。
目次 : 第1章 商業立地論の諸問題/ 第2章 業態論と業態盛衰論と小売競争の諸問題/ 第3章 ハフモデルと定数効用モデルの再検討/ 第4章 定数効用モデルとランダム効用モデルとその基本的な特性/ 第5章 店舗選択問題への個人ロジットモデルの応用例/ 第6章 集計型ロジットモデルとGIS環境下での商圏モデル/ 第7章 GIS集計型ロジット商圏モデルの具体的構築と実証検証―GMS選択の場合/ 第8章 食品商圏解析の概念と方法と空間消費吸収率の諸関係―GMSの食品商圏およびスーパーの商圏/ 第9章 人工的中心地の商圏の内部構造と小売空間競争の特徴/ 第10章 消費者の合理性と自然的思考と選択理論の関係
【著者紹介】
長塚四史郎 : 東京都立大学(現首都大学東京)理学部卒・同大学院修士課程修了。イオン株式会社にて長らく立地論研究、商圏モデル構築、小売マーケティングの諸問題の解決に従事。生活文化研究センターを主宰し消費文化、民族文化の根底にあってそれらを方向づけているものについて調査研究・執筆してきた。現在は商圏解析サービス(GISソフト付)を提供する傍ら、文化の基本問題に関して引き続き考察している。2001年イオン(株)退職、2003年より、株式会社DMRI代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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