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恐怖政治を生き抜く 女傑コロンタイと文人ルナチャルスキー

鈴木肇

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784874300497
ISBN 10 : 4874300499
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

スターリンの恐怖政治の犠牲者は膨大な数にのぼる。1934年の党大会に出席した約2000人の代議員中、1939年の党大会に出席できたのはわずか3%だった。ほとんどが処刑や自殺に追い込まれ、レーニン時代からの高級幹部もその例外ではなかった。その恐怖政治を、ヨーロッパ初の女性閣僚となったフェミニズムの先駆者コロンタイと、ソ連の初代教育大臣となったルナチャルスキーがどのように生き抜いたか?現実にあった“社会主義国家”を照射する一冊。

目次 : 第1部 コロンタイ(反骨の貴族将軍の目覚めた娘/ 女性解放、“自由恋愛”は実らず/ 造反で党の中枢からはずされる/ スターリンに“降格”を願い出る/ 才能と人脈を生かし、名外交官に/ 現代史の大パノラマの中で/ 北欧情勢を正しく評価、講和に貢献/ 重病の中で『回想録』を書き続ける)/ 第2部 ルナチャルスキー(比類なき博識にレーニンも驚く/ 貴族の子・少年期に社民運動へ/ 哲学と宗教で激しい論争へ/ レーニンは頑として和解を拒否/ 業績に不吉な粛清の影が)/ コロンタイ関連論文 炎の労働者革命家シリャプニコフ

【著者紹介】
鈴木肇 : 昭和2年東京に生まれる。昭和26年早稲田大学ロシア文学科を卒業し、産経新聞社に入社。外信部でソ連問題を担当(在社は平成2年まで)。昭和41〜44年モスクワ支局長。昭和56〜62年ふたたびモスクワ支局長。昭和63年論説委員。平成2〜9年東京家政学院筑波短期大学教授。平成6〜9年同国際教養科長。平成9〜14年平成国際大学法学部教授。退職後名誉教授。専攻はロシアの思想と文化、特に自由主義と社会主義の歴史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Kerberos

    ロシア革命の前後にレーニンやスターリンとは立場を異にしつつも暗殺や処刑の対象にされずにすんだ二人の人物にスポットを当てている。男女同権を追求した活動家コロンタイ、哲学や文芸に秀でた文人ルナチャルスキー、いずれもスターリンから警戒されながら、利用価値があるとか自分を脅かすほどの存在ではないなどの理由で恐怖政治を生き延びたというのが著者の見立てだ。偶然の所産といえばそれまでか。コロンタイの愛人だった労働者革命家シリャプニコフに関する一文が付録のような形で掲載されているが、私にはこれが一番おもしろかった。

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