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見えない宇宙の正体 ブルーバックス

鈴木洋一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065216880
ISBN 10 : 4065216885
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私たちが知っている原子や分子などの通常の物質は、宇宙に存在する全物質、エネルギーのわずか5%にしか過ぎません。残りの95%はよくわかっていないのです。全体の約68%を占めるのが、宇宙を加速膨張させるダークエネルギー、そして残りの8割5分、全体の約27%を占めるのがダークマターと呼ばれる未知の物質です。本書では、その未知の物質、ダークマターの正体について、これまでにわかってきたこと、今解明されつつあること、見つかりそうでなかなかその姿を見せてくれない実態を紹介します。
ダークマターがなければ、今の銀河の姿、現在の構造にはなっておらず、人類も存在しなかったと考えられます。これまでの宇宙にとってダークマターは重要な役割を担ってきたこと、今後の宇宙の運命を握っていることをさまざまな視点でわかりやすく解説。
また、ダークマターは、光で直接見ることができないため、なかなか正体がわかりません。研究者たちはその「見えない」ものをさまざまな手段で検出しようとしています。あることはわかっているのにつかめない、あらゆるアイディアを出しながらつかもうとする、そんな研究者たちのこれまでの研究から最先端の研究まで徹底解説します。


目次
第1部 宇宙と人
 第1章 宇宙は重力で満ちている
 第2章 宇宙は静的ではない
 第3章 宇宙は発展進化している
 第4章 素粒子と宇宙
 第5章 見えないものを見る 
第2部 あるのに見えない「ダークマター」
 第6章 宇宙の階層とダークマターの影
 第7章 1933年の不思議
 第8章 銀河の回転速度の謎
 第9章 ダークマターの存在証拠があらゆるところにでてきた
 第10章 正体はなんだ
 第11章 かつてのダークマター候補たち
 第12章 最有力候補に陰りが?
 第13章 ダークマターのダークホース?
 第14章 尻尾を出さない、見えないダークマター
 第15章 我々はどこにいるのか

【著者紹介】
鈴木洋一郎 : 東京大学名誉教授。1949年生まれ。京都大学理学部卒業。同大学院博士課程修了。ブラウン大学研究助教授、大阪大学助手等を経て、1996年、東京大学教授。東京大学宇宙線研究所前所長、同神岡宇宙素粒子研究施設前施設長。数物連携宇宙研究機構の拠点構想責任者を経て、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構で2018年まで副機構長。スーパーカミオカンデ実験前代表者。XMASS実験前代表者。専門は宇宙素粒子物理学。仁科記念賞、基礎物理学ブレークスルー賞、ブルーノ・ポンテコルボ賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mae.dat

    12章のはじめに「これが伝えられれば、本書の目的は達成」と丁寧に書かれている。……12章、難しかったです(´•ω•̥`)。でも、めげずに同種の本を読んでいきたい( ・`ω・´)。 いやしかし、ダークマターって何なんでしょうね?ダークマターの思う所を書くと、文字不足待ったなしなのでここでは割愛しますが、色々モヤモヤが晴れないので、何とかけりをつけて頂きたいものです。 この本に限らないんだけど、読んでる途中、屡々本文とは違う所に妄想が飛んで行ってしまって……何とか集中して読めないかなぁ。(´๑•_•๑)。

  • やいっち

    ダークマターやダークエネルギーの存在の認識の経緯などは類書でも読める。本書の特色は、「ダークマターは、光で直接見ることができないため、なかなか正体がわかりません。研究者たちはその「見えない」ものをさまざまな手段で検出しようとしています。あることはわかっているのにつかめない、あらゆるアイディアを出しながらつかもうとする、そんな研究者たちのこれまでの研究から最先端の研究まで徹底解説します」という後半にある。

  • haruka

    宇宙の95%を占めるダークマターとダークエネルギー。生きている間の解明は諦めていたけど、なんと!ダークマターの方は明日にでも見つかるかもしれないという。存在は確かで、具体的候補もあるから。(ちなみにダークエネルギーについては全くもって分からない状況。) 本書はそんなダークマターの正体解明への挑戦物語。内容は平易だし、ハッブルより先に宇宙膨張の証拠を見つけたルメートルをわりと語るし(いまだにハッブルと書く人もいる)、マルチバースまで駆け抜けてくれたけど、素粒子の話に的が絞られすぎていてちょっと退屈だった。

  • bapaksejahtera

    宇宙の全体構造/構成の中で、証明できた物質/エネルギーは全体の僅か5%に過ぎない。本書では、宇宙の加速膨張を齎すダークエネルギー(68%)を除き、全体の27%を構成すると計算されるダークマターについて現在の観測/研究成果を述べる。本書導入部では宇宙船内の活動を引き合いに自由落下に伴う無重力状態を説明しつつ重力の一端を説明し、さらに加速膨張する宇宙及び素粒子について論を進める。これらからダークマターの存在と重力レンズを用いた観測手法のあれこれを説く。最後にその物質としての正体探索状況に至る。頗る難解である。

  • HaruNuevo

    重力という切り口からは存在することが明確であるものの、具体的な正体はまだ観測されていないダークマター。その研究の一線の一端を垣間見せてくれる一般向け解説書。ブルーバックスの良心のような一冊である。生きているうちにその正体がわかることになるのであろうか。観測出来たら間違いなくノーベル賞。

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