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画家たちのフランス革命 王党派ヴィジェ=ルブランと革命派ダヴィッド

鈴木杜幾子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784047036383
ISBN 10 : 4047036382
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2020
Japan

Content Description

マリ=アントワネットの肖像画家として貴族社会に愛されたゆえ、革命からナポレオン時代の初めまで亡命者として生きたヴィジェ=ルブラン。革命に身を投じたのち皇帝の首席画家となるも、ナポレオン失墜後は故国を追われたダヴィッド。王党派と革命派、女性と男性、そして肖像画と歴史画。対極をなすフランス近代の二大芸術家は、それぞれの運命を生き抜き、数多くの傑作を残した。200点超の図版とともに近代美術史の劇的な幕開けを描く。

目次 : 1 旧体制時代、画家への道(ヴィジェ=ルブラン―王妃の画家/ ダヴィッド―歴史画家への道程)/ 2 フランス革命(ヴィジェ=ルブラン―憧憬の土地イタリア/ ダヴィッド―革命の画家)/ 3 革命の沈静化からボナパルトの時代へ(ヴィジェ=ルブラン―亡命生活後半/ ダヴィッド―フェードアウトする革命)/ 4 ナポレオンの時代(ヴィジェ=ルブラン―様変わりした故国/ ダヴィッド―皇帝の首席画家)/ 5 王政復古(ヴィジェ=ルブラン―終幕/ ダヴィッド―亡命の画家)

【著者紹介】
鈴木杜幾子 : 明治学院大学名誉教授。美術史家(西洋近代美術史、ジェンダー論)。1969年、早稲田大学文学部仏文科卒業。74年、東京大学人文科学研究科博士前期課程修了(西洋美術史学専攻)。74‐75年に英・ウォーバーグ研究所へ留学し、80年に東京大学人文科学研究科博士後期課程満期退学。明治学院大学文学部教授を務めた。『ナポレオン伝説の形成 フランス一九世紀美術のもう一つの顔』(ちくまライブラリー、芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『フランス革命の身体表象 ジェンダーからみた200年の遺産』(東京大学出版会、芸術選奨文部科学大臣賞)など多数の著作がある。2014年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yyrn

    非常に読みごたえがあった。フランス革命を挟んだ時代に生きた著名な、全く異なる二人の画家の生涯を丹念に追いながら、なぜそのような生き方を選んだのか、残された書簡や膨大な絵画(依頼人も重要なカギ)から推察しつつ、激動の時代を教えてくれる本。『レ・ミゼラブル』よりもよく分かった。若くしてマリ=アントワネットの肖像画家となり、王党派とみなされ亡命生活を送った女性画家ヴィジェ=ルブラン。一方、画家ながら革命派に加わり国民会議の議長も務め、ルイ16世をギロチン送りにした後、ナポレオンの首席画家となるダヴィッド。

  • まこ

    フランス革命期に活躍した二人の画家。ルブランは外に向かい亡命中も各国の芸術に触れ、肥やしにしている。ダヴィッドは内と過去に向け歴史的事件を作品にしている。王党派か革命派かで作品や生き方に影響を及ぼし何もかもが対照的な二人。

  • nyuunyaaa

    特にルブランの回想記に基づく、フランス革命、ナポレオン、王政復古など激動の社会で生き抜いた彼女の生涯と取り巻く人々の様子を描いた内容に引き込まれました。回想記ベースですが、彼女の一生と激変するフランス社会を物語として見ることができ、わかりやすかった。ただただ純粋に絵描き、芸術が好きという彼女の人柄が伝わってきた。社交的だけど束縛嫌い?フランス革命が仮に起きなくても、彼女はいずれアントワネットから離れ、イタリア、ドイツ、ロシア、英国など様々な国でいろんな人と出会い、縛られずに、絵を描いていたのだろうと思う。

  • iMas

    副題にある通り、王党派であったヴィジェ・ルブランと革命派であったダヴィット 2人の画家のフランス革命前後の人生を描いた本です。 実は私、ヴィジェ・ルブランを知らず、しかもこの時代の女流画家ということに驚いてしまったのですが、その人生も驚くようなものでした。もちろんダヴィッドの人生についても、ナポレオン失脚後の半生が結構充実していたようで新鮮で、興味深く読ませていもらいました。

  • Hitomi

    ナポレオンの戴冠を描いたダヴィッドはかろうじて知ってはいても、マリーアントワネットの肖像を描いた画家がヴィジェ・ルブランという名前とは知らず、しかもその人が女性とは全く思いもしなかった。 この二人の画家の人生を、フランス革命期を通して比較描いた、面白い主題の本だった。 面白く、画像も豊富なのはとても良かったが、新書版でモノクロだと、せっかくの細密な絵の雰囲気しかわからないのは残念。

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