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島津重豪と薩摩の学問・文化 近世後期博物大名の視野と実践 アジア遊学

鈴木彰

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784585226567
ISBN 10 : 4585226567
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
林匡 ,  

Content Description

薩摩藩第八代藩主、島津重豪(一七四五〜一八三三)。婚姻政策により将軍家外戚の地位を得、また、藩の開化政策を積極的に推進し、内外に大きな影響を及ぼしたその治世の背景には、基盤としての学問・文化があった。藩内外との交流や重豪の文化政策を多角的に捉えることで、地域史を越え、日本そしてアジア・西欧を結ぶ歴史像を描き出す。

目次 : 1 薩摩の学問(重豪と修史事業/ 蘭癖大名重豪と博物学/ 島津重豪の出版―『成形図説』版本再考)/ 2 重豪をとりまく人々(広大院―島津家の婚姻政策/ 島津重豪従三位昇進にみる島津斉宣と御台所茂姫/ 学者たちの交流)/ 3 薩摩の文化環境(島津重豪の信仰と宗教政策/ 近世薩摩藩祖廟と島津重豪/ 『大石兵六夢物語』小考―島津重豪の時代と物語草子・絵巻/ 薩摩ことば―通セサル言語)/ 4 薩摩と琉球・江戸・東アジア(島津重豪の時代と琉球・琉球人/ 和歌における琉球と薩摩の交流/ 島津重豪・薩摩藩と江戸の情報網―松浦静山『甲子夜話』を窓として)

【著者紹介】
林匡 : 鹿児島県歴史資料センター黎明館学芸課長。専門は近世史(薩摩藩政史、文書管理史、系譜・由緒論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 志村真幸

     薩摩藩の8代藩主・島津重豪について、多方面から切りこんだ論文集である。  論文13篇とコラム4本から構成されている。  博物学的な趣味で有名な人物であり、その鳥や本草への関心を扱った章もあるものの、そうした面だけではなく、異例なほど長期にわたって藩政を統括しつづけたことに関連して、その政治的手腕の再評価も試みられている。重豪の信仰の在り方や、祖先への顕彰についても興味深いテーマがとりあげられる。  執筆陣は近世史や近世文学の研究者にくわえて、地元鹿児島で歴史にとりくんでいるひとたち。

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