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生きられた法の社会学 伊丹空港「不法占拠」はなぜ補償されたのか

金菱清

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784788510876
ISBN 10 : 4788510871
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2008
Japan

Content Description

大阪国際空港(伊丹空港)の中にある中村地区は、約150世帯400人の在日の人びとが暮らす、日本最大規模の「不法占拠」地域である。2002年、国と伊丹市によって移転補償が決定し、真新しい共同住宅へ集団移転することになった。中村地区の生活誌を丹念に掘り起こして人びとの「生きられた法」をすくいあげ、公共性を組み替える「寛容な正義」を説く。

目次 : 第1章 不法と剥き出しの生/ 第2章 「合法/不法」の脱構築と「正義」の再構築/ 第3章 「不法占拠」の系譜学/ 第4章 「不法占拠」地域の移転補償と公共性/ 第5章 法に組み込まれた「物語」/ 第6章 剥き出しの生にあらがう人びと/ 第7章 生きられた法

【著者紹介】
金菱清 : 関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。現在東北学院大学教養学部准教授、社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Nさん

    映画『焼肉ドラゴン』で、伊丹空港の在日朝鮮人「不法占拠」問題を知った。本書は一連の問題の経緯と解決の流れを通じて、如何にして「不法占拠」が「法」の壁を乗り越え、移転補償を勝ち得たのかを、哲学的概念を用いて考察する。労働力として空港建設に関わりながら集住を始めた彼らが「法」を逸脱したのではなく、戦後「法」によって逸脱を余儀なくされた状態こそが「不法占拠」だったのである。国と住民を繋ぐ伊丹市(自治体)の「騒音問題」を逆手にとった解決策など。その地に「生きられた法」の正統性を構築する戦略書としても読めるだろう。

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