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ベートーヴェンの交響曲 講談社新書

SEIKYO KIM

User Review :3.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062879156
ISBN 10 : 4062879158
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

もっと深く、もっと楽しく。
気鋭の指揮者が全九曲に挑む。

第1番 ハ長調作品21「喜びにあふれた幕開け」
第2番 ニ長調作品36「絶望を乗り越えた大傑作」
第3番 変ホ長調作品55『英雄』「新時代を切り拓いた『英雄』」
第4番 変ロ長調作品60「素晴らしいリズム感と躍動感」
第5番 ハ短調作品67「完璧に構築された究極の構造物」
第6番 ヘ長調作品68『田園』「地上に舞い降りた天国」
第7番 イ長調作品92「百人百様に感動した、狂乱の舞踏」
第8番 ヘ長調作品93「ベートーヴェン本人が最も愛した楽曲」
第9番 ニ短調作品125『合唱付』「大きな悟りの境地が聴こえてくる」

Content Description

もっと深く、もっと楽しく。気鋭の指揮者が全九曲に挑む。

目次 : 第1番 ハ長調作品21「喜びにあふれた幕開け」/ 第2番 ニ長調作品36「絶望を乗り越えた大傑作」/ 第3番 変ホ長調作品55『英雄』「新時代を切り拓いた『英雄』」/ 第4番 変ロ長調作品60「素晴らしいリズム感と躍動感」/ 第5番 ハ短調作品67「完璧に構築された究極の構造物」/ 第6番 ヘ長調作品68『田園』「地上に舞い降りた天国」/ 第7番 イ長調作品92「百人百様に感動した、狂乱の舞踏」/ 第8番 ヘ長調作品93「ベートーヴェン本人が最も愛した楽曲」/ 第9番 ニ短調作品125『合唱付』「大きな悟りの境地が聴こえてくる」

【著者紹介】
金聖響 : 1970年大阪府池田市生まれ。ボストン大学哲学科を経て、ニュー・イングランド音楽院大学院指揮科修士課程修了。1988年「ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール」優勝。2003〜06年、大阪センチュリー交響楽団専任指揮者

玉木正之 : 1952年京都市生まれ。雑誌記者を経て、スポーツライター、音楽評論家、小説家、放送作家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 金聖響と玉木正之の対談に惹かれて読み始...

投稿日:2014/07/23 (水)

 金聖響と玉木正之の対談に惹かれて読み始めたが、65〜66頁で引っかかった。曰く、「ピリオド奏法ではヴィブラートはほとんど使いません・・・・」、「ヴィブラートというのは、すごく新しい演奏法で、フリッツ・クライスラーという大ヴァイオリニストが1910年くらいから大流行させたもの・・・・」、「オーケストラの弦楽器奏者全員がヴィブラートをかけるようになったのは(中略)1930年頃からあとのこと・・・・」等々。  この説は、著者も私淑しているらしいイギリスの指揮者N.R.が、自身のCDのライナーノートで書いていた内容そのままである。この説については、本書が出版される前に既に疑問が呈されているが(平林直哉著『盤鬼、クラシック100盤勝負!』(2006)の135〜136頁)、それを待つまでもなく、20世紀初頭〜1920年代に録音された幾多の弦楽器奏者やオーケストラのSPレコード、及び、その復刻盤を聴けば、事実に合わないことはすぐ判明する。  また、大ヴァイオリニスト、カール・フレッシュ(1873〜1944)の自伝には、少年時代(1880年代!)、良き師に出会えず、仕込まれてしまったヴィブラートの悪癖の矯正に苦労し、多大な時間を要した旨が記されている。(佐々木庸一著『ヴァイオリンの魅力と謎』より)  加えて、レーオポルト・モーツァルト著「ヴァイオリン奏法」(1756年初版)の第11章にはこう記されている。「私たちが、ゆるい弦や鐘を強く打つと、その後、打った音の一定の波動が聞こえます。・・・・ヴァイオリンでこの自然の震えのまねをして、再現するように努力して下さい。指は強く弦を押し、手全体を小さく動かします。その動きは・・・・前は駒の方へ、後ろは渦巻きの方へと前後に動くようにします・・・・」 これは「トレモロ」という奏法の説明だが、明らかにヴィブラートのことであり、18世紀には「トレモロ」と呼ばれていたこともわかる。(但し、レーオポルトは「トレモロ」の乱用は厳に戒めている。これは現代奏法にも当てはまる。何でもかんでもヴィブラートをかければ良いというものではない。)  一二の例を挙げただけだが、著者(とN.R.)の説が??なのははっきりするであろう。  ピリオド奏法なるものが今や大流行で、これを手がけなければ時代遅れのレッテルを貼られかねない風潮だが、奏者も聴き手も、演奏法の歴史をもう少しきちんと踏まえてみた方が良いのではないか。研究者でなくても、著作を世に問おうというのなら、根拠の怪しげな説を引き写すのは軽率のそしりを免れまい。  本書は評判の良い本だが、私自身は65〜66頁で引っかかったきり、後を読む気が失せてしまった。

Erdinger さん | 神奈川県 | 不明

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こういう見解もあるんだなと勉強になりまし...

投稿日:2010/01/05 (火)

こういう見解もあるんだなと勉強になりました。

MAYU さん | 沖縄県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    それと名指しで書いてはいないが、著者は宇野功芳が、あるいは彼の独断的な批評の在り方が嫌いなのだろう。今思えば、確かにそれは前世紀的ではあった。金聖響のベートーヴェンは全く違っていた。最初の和音がこんなに明るく響いている。それなら交響曲の全編を純音楽的に響かせてみよう、といった姿勢が貫かれている。ベートーヴェンの交響曲から物語と神話を剥いでいって音楽を奏でるのである。ここくるまでにアーノンクール等のピリオド楽器による古典派の演奏が果たした役割も大きいだろう。やはり、彼らがこうした演奏に先鞭をつけたのだから。

  • 太田青磁

    改めて9曲どれも名曲ですね。時代背景や譜面の一部を載せた解説を読んで、おもわず鼻歌混じりで読んでしまいました。ベートーヴェンの当時の革新的スタイルに、こだわりポイントやロックやジャズとの比較に新たな演奏を模索する著者のチャレンジ精神を感じますね。個人的にはエロイカが1番好きですが、第9が1番聴いてるかも。1、2、8は金聖響さんの指揮で聴いて見たいですね。スコア見ながら聴きなおしたら、いろんな音が立体的に聴こえてくる気がします。コンサートに行きたくなりますね。

  • かるかん

    『諸君、拍手を!喜劇は終わった』 章が交響曲ごとになっているので、あとで読み返しやすいかもしれない。 ちょっとしたベートーヴェンの生活や気性についても書いてあったり、記号についての説明についても補足されているのでクラシック通でなくてもまったく問題なく読める。

  • 寝落ち6段

    ベートーヴェンの9つの交響曲についての解説。正直、楽譜を見ても何一つ読み取れないので、どの部分がどのように演奏されているのかはさっぱりわからない。しかし、ベートーヴェンの生きた時代と彼の性格などを曲調に合わせて語っているので、門外漢でもなるほどなあと納得できる。恐らく200年前の音楽を完璧に再現することは不可能だと思う。指揮者が曲を解読し、そこに物語性を見出し、再構成する。聴く側は、そこに浸ろうとする。指揮者が違えば解釈も変わるので、曲には無限の想像性がある。古典音楽の面白さがわかってきたかもしれない。

  • Hiro

    指揮者 金聖響さんによるベートーベン9つの交響曲の解説の書。専門家による“香り深い”解説なんかと違って、一般人が入って行きやすい、近寄りやすい内容で◎

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