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景観からよむ日本の歴史 岩波新書

金田章裕

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004318385
ISBN 10 : 4004318386
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私たちが日ごろ何気なく目にする景観には、幾層にも歴史が積み重なっている。「景観史」を提唱してきた歴史地理学者が、写真や古地図を手がかりに、景観のなかに人々の営みの軌跡を探る。古都京都の変遷、古代の地域開発、中世の荘園支配、近世の城下町形成など各地の事例をよみとくその手法は、町歩きや旅の散策にも最適。

目次 : 第1章 景観史へのいざない/ 第2章 古地図からよみとく景観史(古地図とは何か/ 古代の地図―土地を管理する/ 中世の地図―境界を認識する/ 近世の地図―町と村を描く/ 近代初期の地籍図―さまざまに土地を利用する)/ 第3章 景観史の画期を演じた人々とその舞台(古代の開拓者たち/ 中世・近世初頭の都市を構想した人物/ 近世の町づくり村づくりの推進者/ 近代の入植や技術を推進した人々)/ 第4章 景観からよみとく地域のなりたち(暮らし/ いとなみ/ 町並みと賑わい)/ 第5章 景観史の資料と考え方(景観史の視点―村落景観から考える/ 絵画資料と景観史)

【著者紹介】
金田章裕 : 1946年生まれ。京都大学名誉教授、博士(文学)。現在、京都府立京都学・歴彩館長、京都府公立大学法人理事長。専攻は人文地理学・歴史地理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    普段我々が何の気なしに目にしている景観。それが現在の姿になるまでの歴史の積み重ねを論じた一冊。古地図から景観に関わった人々、実際の景観から見る歴史と、初心者にも優しい造りとなっている。内容としては景観そのものよりそこに内在する歴史の方に焦点が当てられているのだが、実際の事例が多数紹介されているため一つ一つはやや薄め。ただ紹介されている場所が特色に富んでいるので、地方史や風土記、旅行記のような趣で読む事も出来るので二度お得。やはりこういうのを読むと、現在の生活は歴史の古層の積み重なりであるとわかるなあ。

  • skunk_c

    タイトルを見て「京都大学の先生の本だな」と当たりを付けてビンゴ。地理屋からすると、景観というのはきわめて重要なもので、旅行に行って撮る写真も、「きれいな風景」の他に必ず景観写真が入ってくる。第4章はまさにそういう世界で、しかも自分の行ったことのある場所も出てきて楽しかった。古地図や景観を生み出した人物の話も、基本的に数ページのコラム的な内容が多く読みやすい。ただこちらはかなり歴史寄り。この10年ばかり日本史を真面目に学んできたのでこの内容にもついて行けるようになったかな。予想通り行きたいところが増えた。

  • おせきはん

    同じ都道府県でも、地域によって景観が大きく変わると感じることもあります。目にする景観の大半が、自然の力だけでできた自然景観ではなく、人の力が加わった文化景観、そして地域の人々の生活・生業により形成された文化的景観であることを再確認できました。

  • tamami

    何となくこんな感じの本かなと思って読んだら、やはりそんな感じの本だった。景観(対象を客体として表現)と風景(個人的・感覚的)の違いを指摘した上で、古地図、現地の写真資料、古文書等の扱いを通して、景観の中に歴史を読む方法が示される。これまでにない視点として、第3章「景観史の画期を演じた人々とその舞台」が個人や組織がもたらす景観の変貌の様に触れていて、興味を引かれた。一口に景観と言っても膨大な要素が詰まっている。それ故わが街の歴史を景観から具体的に読み取るには、多くの知識と豊かな想像力が求められると思う。→

  • yyrn

    読みながら最後まで違和感があったのは、私は文化的景観の解説を期待したのに、著者は文化景観を論じていたのだと最後のあとがきを読んで分かったが、書名からすれば世界遺産に登録されるような優れた景観の解説を期待しませんかね?本書はハッキリ言って歴史地理学の本で、町の成り立ちや変遷の解説が中心で、結果としてこういう景観になったということであって、景観が人々に与える影響とか好かれる理由などを論じた本ではなかった。歴史の本も好きだが、景観、ケイカンはまだかなと思いながら読んでいたので、大いなる肩透かしを食らった気分だ。

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