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15歳の日本語上達法

金田一秀穂

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062160094
ISBN 10 : 4062160099
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2010
Japan

Content Description

友だち関係に悩んだりするのも、ちょっとした言葉の行き違いが元だったりするもの。大切なのは漢字を記憶することよりも、言葉で考えること。15歳の今だから身に付けたい日本語上達法を、著者が丁寧に伝授する。

【著者紹介】
金田一秀穂 : 1953年、東京に生まれる。祖父・京助、父・春彦に続き、日本語の研究を専門とする。上智大学文学部心理学科卒業。東京外国語大学大学院日本語学専攻修了。中国の大連外国語学院、アメリカのイェール大学、コロンビア大学で日本語を教える。後に、ハーバード大学客員研究員を経て、杏林大学外国語学部教授として教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • りんご

    鮮度がいい魚⇔死にたての魚 あふれる肉汁⇔あふれるリンパ液 「言葉」が美味しさを感じさせる。不思議の国のアリスか引用される言葉「お前はどこへ行きたいのか?」「どこへ行ったらいいのかわからないのよ」「じゃあ、どっちへ行ってもおんなじだ」ワオ。たくさんの言葉に触れてみよう。読んでみよう。自分のものにしてみよう。上手に伝えられた時の喜びは自分の宝物だ。言葉で凹んだり喜んだり、楽しいじゃあないの。

  • canacona

    京極夏彦の地獄の楽しみ方と共に、お勧めしたい。こちらは15歳に向けた言葉達。どちらも言葉について同じように書かれてるのに、金田一先生の言葉は柔らかくて、優しい。言葉の不確実さを金田一先生は、表現方法や方言や行間、あふれる気持ちの中に見出そうとしている。野口英世の母の手紙は学もなく、ただ気持ちを書き綴っただけなのにぐっとくるものがありました。短歌など限られた言葉から感じられる風景もある。ただ、語彙を増やせばもっと伝えられるものもある、いろんな言葉に触れて引き出しを増やす。道順は違っても同じ場所にたどり着く。

  • しょうじ@創作「熾火」執筆中。

    外国語や古典にアタックして、現在を相対化することと、ホンモノを知ること、それとわかる力を身につけること。正確に、わかりやすく表現(書く)訓練をすることが、「日本語の上達法」であるとされる。あまり、「美しく」「正しい」日本語にはこだわっていない。むしろ、言葉にならない強い思いを見つめること、それを言語化することが大事だとおっしゃっているのではと思った。アメリカ人は、肩はこらないし、風邪をひくと耳が痛くなるというエピソードは面白かった。

  • えりまき

    2022(40)面白い。祖父・京助、父・春彦に続く日本語学者。お刺身=死んだ魚、表現の仕方は違っても同じもの。言葉で考え、言葉で感じる。「言葉とは本来、人と人とが仲良くするための『平和の道具』として生まれた」とは素敵な考えですが、ちょっとした言葉遣いや表現で誤解を招いたり、不快な思いをさせてしまったりと気持ちを正しく伝えるのは難しい。「外国語あるいは外国を知り、古典に親しみ、物事を正確に伝える技術を自分のものすることで、ぼくたちは、知る、感じる、考えるの三つの機能をよりうまく活用できるようになる」

  • 今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

    恥ずかしながら初金田一センセ。今地球上に存在している人間はすべからく15万年前にアフリカにいた人の子孫、だから共有できているものがある、ってのはいわゆる共通無意識ってことですよね。まっとうな学者さんからそれを言われると、オカルトくささもなく実に納得できる。このシリーズはほんとにいいですね。すべてがおすすめ。

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