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古代蝦夷とアイヌ

金田一京助

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582765038
ISBN 10 : 4582765033
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

蝦夷とは何か。蝦夷とアイヌの違いとは。アイヌを生涯の研究テーマとした東北出身の金田一京助が、言語学的・歴史的に考察した、北日本住民のルーツにかかわる主要評論集。

【著者紹介】
金田一京助 : 1882年、岩手県生まれ。言語学者。国学院大学教授、東京大学教授を歴任。盛岡中学時代には短歌を詠み、与謝野鉄幹主宰の『明星』の同人となる。東京の大学の学生時代にアイヌ語に関心を持ち、その研究は、アイヌ語、アイヌ文学、アイヌ文化全般にわたって生涯続けられた。『アイヌ叙事詩ユーカラの研究』全2巻(東洋文庫論叢)で学士院恩賜賞を受賞。一方、国語辞典や教科書の編者としても知られ、現代仮名遣いについての提言も行った。1971年没

工藤雅樹 : 1937年、岩手県生まれ。東北大学文学部史学科卒業。東北歴史資料館、福島大学行政社会学部教授を経て、同大学名誉教授。博士(文学)。東北歴史博物館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • moonanddai

    かつて縄文式土器はアイヌ式土器と呼ばれていたとか…。そのため古代にはアイヌが日本全土にいたという、当時の認識に対し、アイヌは東北以北の蝦夷のうち北海道に居住していたものであると、地名などから説明する。ただし、当時は考古学あるいは民俗学的な知見は深まっておらず、今から見れば「研究史上の存在」(P315)ということになるらしい。確かにアイヌ文化と直前の擦文文化との間には不連続があることが分かっており、北海道の蝦夷がそのままアイヌになったとは言えないが、様々な文化の交流がアイヌとなったとはいえるのでしょう…か。

  • ymazda1

    金田一京助といえば、国語辞典の人ってイメージしかなかっただけに、地名だとか義経伝説だとか、言語学以外の方向からも、蝦夷やアイヌに対してアプローチしてるのには、ちょっと意外な感じがした。 知里幸恵・真志保姉弟は、金田一との出会いがなければ、まったく別の人生を送ってたんかなあって思ったりしてて、そんな三人の関係の一端が垣間見えたりするんかなって期待して読んだ本ではあったけど、そういった記述は、残念ながら、見当たらなかった。。。

  • Jムーン

    言語学者金田一京助による本州の古代蝦夷についての論考から、その代表的なものを収録。1914〜1962年までの作品。東北地方に残る「アイヌ語地名」をもとに、古代蝦夷(エミシ)はアイヌ語を話していたと考えた「北奥地名考」を読むことができる。

  • 三休

    古代の蝦夷はアイヌ語を話していたのだからアイヌであると言う。明快である。ただし、地名が残された時期は不明である。考古学が有効であろう。

  • mfmf

    金田一京助といえば国語の辞書のイメージしかなかったが、滅茶苦茶アイヌ一筋の人だった。むしろ国語辞書はオマケっぽい。東北の地名から、アイヌの生息域を推察する部分は面白かったが、他者への批評は前提としてその時代の論がわからず、あまりついていけなかった。

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