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トランプ危機がやってくる これまでの経済の教科書は捨てなさい

金子勝

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065405000
ISBN 10 : 4065405009
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
金子勝 ,  

Content Description

世界がかつてない混沌へ向かおうとしている。その最も顕著な現象が国際ルールの破壊王ともいえる米国トランプ大統領の出現だ。「タリフマン」を名乗り、関税を武器に力の外交交渉を進め、世界の経済秩序を脅かしている。この横紙破りの暴挙の根にあるのは自分の力を誇示して敵対勢力から身を守ろうとする保身にほかならない。だが歴史的な負の屈曲点を示唆する現象は、これだけではない。新型コロナウィルスの世界的流行、ロシアのウクライナ侵略、イスラエルによるガザ地区ジェノサイド、中国の不動産バブル崩壊、権威主義国家の台頭など自由主義経済、民主主義の安定を揺るがす危機が押し寄せている。
 旧ソ連の学者が提唱した「コンドラチェフ循環」という経済の理論がある。技術革新などにより引き起こされた経済の波は、ほぼ50年周期で循環し、「カタストロフ」と呼ばれる創造的破壊を呼ぶ。現代はまさにこの「カタストロフ」の渦中にある。目に見える複数の周期性を持つ現象は、やがて最も大きな流れを生み出す周期性に引き込まれていく。つまり経済は従来の常識を覆して、ある日、不可逆的に変化するということだ。
 問題は、そんな混沌の世界で生き残るために、日本はどう変わるべきかということだ。
 現状を見れば、アベノミクスの後遺症で、いまや国内経済はボロボロだ。デフレから一転して物価は上昇し、庶民の生活を脅かしている。耕作放棄地や空き地が増え、年老いた人々が孤独な生活を送っている。何よりも忖度まみれのメディアが真実を報じなくなった。訪れるであろう世界の大転換に立ち向かえる体質ではない。だが未来を生きる次世代のために指を加えて見ているわけにはいかない。
 そこで著者は、日本を創りかえるための基礎政策を提言する。
●トランプは世界をどう変えるのか ――分断とフェイクファシズムを乗り越える
●税制と年金はどうあるべきか ――インフレと格差を克服する税制改革を
●アベノミクスをどう終わらせるか ――持続可能性を失った日本は滅びる
●イノベーティブ福祉国家にする ――「下請け軍事国家」から「教育・科学技術立国」へ
●どうすれば少子化を防げるのか ――福祉の普遍給付か選別給付か
●失敗するマイナ保険証とIT産業 ――医療崩壊を防ぐ真の医療DXとは何か
●エネルギー転換はなぜ必要かー−原発政策ののろいを解く
●崩壊する農業と農村を立て直す道は――食料・農業。農村基本法の見直しは農村破壊だ
 能力の低下が著しい日本の政治家にこそ読んで欲しい一冊だ。



【著者紹介】
金子勝 : 1952年東京都生まれ。経済学者。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。1988年から法政大学経済学部教授、2000年から2018年まで慶応義塾大学経済学部教授を歴任。現在は淑徳大学大学院客員教授、慶応義塾大学名誉教授。制度経済学、財政学、地方財政論を専門とし、アベノミクス批判、脱原発などの立場から社会への提言を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たまきら

    ヒトラーの「わが闘争」の引用から始まる金子さんの新著。今は一時的にバディになってるRFKですら、トランプをヒトラーにたとえ、支持者をナチと呼んだことがあるのですから、まあため息が出てしまいますよ、ええ。陰謀論を垂れ流して恐怖をあおり、支配を強めるー世界中で行われていることですが、アメリカの大統領がまさかここまで分断に加担してしまうとはねえ…。無関心と盲信、恐怖と盲従。それでも、多くの人が学びたいとも変えたいとも思わないのならどうしようもない。

  • くものすけ

    アベノミクスへの徹底した反対、更に原発再稼働、消費税の減税にもかなり消極的(代替の財源が赤字国債の発行)、冒頭トランプ大統領に対する批判はかなり強烈でした。忌み嫌うべき存在として位置づけています。本書は高市新首相が実現する前に書かれたものですが、今日のトランプ・高市の戦艦ミズーリ甲板でのはしゃぎ過ぎに、金子氏は多分開いた口が塞がらず発狂寸前ではないかと想像されます。直近の台湾有事に関わる国会答弁に対して、中国から大反発を喰らっています。これに対する対処方法を是非聞いてみたもの…

  • たっちゃん

    金子勝氏の政治経済論。トランプに代表されるフェイクニュースが蔓延し、日本にも悪しき風潮が蔓延って来たことに警鐘を鳴らしている。持論の政治経済論は論理的であり現実的でもある。自民党の政治献金による癒着が過去三十年の停滞、衰弱の根源を指摘していて痛快である。

  • 白いカラス

    この著書に書かれていることが全て真実とは思えませんが、確かにトランプの暴政や安倍晋三の森友・加計問題、桜を見る会、三本の矢と称し人工的なインフレを起こすためにどんどん国債を買い入れ市場に資金を供給することによって長期にわたるマイナス金利を余儀なくされ急速な円安状況に追い込んでいった事は事実だと思われます。

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