ハングルの誕生 人間にとって文字とは何か 平凡社ライブラリー

野間秀樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582769227
ISBN 10 : 4582769225
フォーマット
出版社
発行年月
2021年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
462p;17

内容詳細

一五世紀朝鮮王朝にハングルは誕生した。人々は朝鮮語を話すのに、知識人たちは漢字・漢文で書く―。名を得るのも、思想を語るのも、法を作るのも、詩を詠むのも、ありとあらゆる知は、母語ではない、漢字・漢文の中にあった。国王・世宗は文字を創製し、若き同志たちがこれを共にした。文字が生まれると、何が起こるのか?人は文字をいかに生きるのか?私たちはハングルを見ることによって、人間の文字の原初を知り、“話されたことば”と“書かれたことば”の豊饒なる流転、そして言語の巨いなる希望を知る。第22回アジア・太平洋賞大賞受賞。

目次 : 序章 ハングルの素描/ 第1章 ハングルと言語をめぐって/ 第2章 “正音”誕生の磁場/ 第3章 “正音”の仕掛け/ 第4章 “正音”エクリチュール革命―ハングルの誕生/ 第5章 “正音”エクリチュールの創出/ 第6章 “正音”―ゲシュタルト(かたち)の変革/ 第7章 “正音”から“ハングル”へ/ 終章 普遍への契機としての“訓民正音”

【著者紹介】
野間秀樹 : 言語学者、美術家。東京外国語大学大学院教授、ソウル大学校韓国文化研究所特別研究員、国際教養大学客員教授、明治学院大学客員教授・特命教授などを歴任。一般言語学、朝鮮言語学、日韓対照言語学、韓国語教育を中心に、音論、語彙論、文法論や言語存在論などの論著がある。著書、韓国語『語彙と文法の相関構造』(ソウル、太学社、大韓民国学術院優秀学術図書に選定)などがある。2005年大韓民国文化褒章受章。12年周時経学術賞(韓国)、14年パピルス賞受賞。『ハングルの誕生―人間にとって文字とは何か』で第22回アジア・太平洋賞大賞受賞。韓国=朝鮮と日本、双方の血を嗣ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    文字マニアから見れば、ハングルは最高に興味津々な文字。声を形にするために、発音器官の様子をかたどったという発想がどこから生まれたのかが知りたかったし、1443年から、その後李朝の時代にどんな軌跡をたどったのか(この点を詳しく書いた本が少ない)が書かれていて有意義だった。何より、逆に日本語の表記の方を照らして、その姿を明らかにしている。なるほど形態音韻論的表記は利点。しかもそれ以外の表記もOKらしい。なお本書はハングルの現在にすごく詳しく、古代からの14ページの年表で、4ページが21世紀の分だ。これは驚き。

  • おたま さん

    ハングルとは、韓国・朝鮮語を書き表すときに用いられている文字のこと。「한글」と書いて「偉大なる文字」の意。15世紀の中頃に、その時の世宗(セジョン)という王の下、集賢殿という学問研究機関に集う当時の最高度の知識人たちによって作られた。もともとは『訓民正音』という書物にまとめられ、「正音」と呼ばれた。自分たち朝鮮の民族が用いている言葉を、その当時の書き言葉であった漢字を使わないで、直接発音したままを文字にしようとしたもの。極めて合理的に組み立てられた文字であり、世宗は朝鮮の人々が誰でも使えるように作った。

  • matfalcon さん

    一五世紀朝鮮王朝にハングルは誕生した。人々は朝鮮語を話すのに、知識人たちは漢字・漢文で書く―。名を得るのも、思想を語るのも、法を作るのも、詩を詠むのも、ありとあらゆる知は、母語ではない、漢字・漢文の中にあった。国王・世宗は文字を創製し、若き同志たちがこれを共にした。文字が生まれると、何が起こるのか?人は文字をいかに生きるのか?私たちはハングルを見ることによって、人間の文字の原初を知り、“話されたことば”と“書かれたことば”の豊饒なる流転、そして言語の巨いなる希望を知る。第22回アジア・太平洋賞大賞受賞。

  • Yuki さん

    ハングルについて、まったく知識ゼロ❗韓国語の事かな?ぐらいでしたが、「ハングル教室」は日本に照らし合わせると、「日本語教室」では無く「ひらがな教室」とか「カタカナ教室」にあたるなんて‼️15世紀朝鮮王朝第4代の王世宗が創出‼️もうもう知らなかった事ばかり。ハングル、聞く、読む、書く、頑張りたいです。

  • 転天堂 さん

    朝鮮語を表記するための文字として、朝鮮王朝第4代王の世宗のときに制定されたハングル(訓民正音)。漢籍を学ばなくても習得できるようにとの設計思想を、形・音・義(意味)の多層システムから筆者が説明している。子音・母音に子音末の音素で形成されている音を、1つの形に組み上げるということで、中国語系の語句を多く取り入れながら、膠着語の文法である、という特徴を備えている言語を、全体の文字数を増やさずに表記できるようになったというのはとてもすごいと思う。「大王世宗」を見た後読むと、俳優さんで読みながら脳内再生されます。

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