養子縁組の社会学 “日本人”にとって“血縁”とはなにか

野辺陽子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784788515581
ISBN 10 : 478851558X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
380p;22

内容詳細

いま、「非血縁親子」になにが起きているのか?「日本人は血縁を重視する」という巷の議論と、「重視しない」という社会学・人類学での議論との二項対立がもたらす混乱を、先行研究、制度分析を通して徹底的に整理するとともに、不妊当事者、養親、養子など、50人を超えるひとびとの声を多数紹介し、「血縁」が現実の場面でどのように使用されるのか、そのリアリティに迫る。「血縁」をめぐる家族・親子像からみる、新しい時代の家族社会学の誕生。

目次 : 第1章 問いの設定―“血縁”の社会学的分析へ向けて/ 第2章 養子縁組研究の批判的検討と本書の分析視点/ 第3章 対象と方法/ 第4章 特別養子縁組の立法過程における専門家言説とレトリック/ 第5章 特別養子縁組と隣接領域の影響関係と差異化/ 第6章 親世代の行為と意識1―養子縁組が選択/排除されるプロセス/ 第7章 親世代の行為と意識2―親子関係の構築/ 第8章 子世代の行為と意識1―親子関係と「アイデンティティ」の構築/ 第9章 子世代の行為と意識2―“血縁”の世代間再生産/ 第10章 考察―養子縁組における「子どものため」/親子関係/“血縁”の関連/ 第11章 結論―本書の理論的示唆

【著者紹介】
野辺陽子 : 1970年、千葉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科社会学専門分野博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門:家族社会学、アイデンティティ論、マイノリティ研究。高知県立大学地域教育研究センター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スイ さん

    副タイトルに惹かれて読んだ。 「血縁」というものを、特別/普通養子縁組、里子、不妊治療の領域から、成り立ちや法制度、先行研究、当事者たちへのインタビューから論じている。 とてもわかりやすかった。 現在の社会の規範が苦しめるもの、不可視の存在にしてしまうもの。 子どものアイデンティティや自己肯定感も深く関わり、興味深い。 血縁、って本当に何なんだろうな…。

  • うさぎさん さん

    法制度の趣旨を紐解いた上で、当事者インタビューから見えてくる実態をあぶりだし、制度・制度背景の課題を指摘する。養子であることの告知について、子どもの立場(アイデンティティや学校等コミュニティでの自分の特異性)から難しそうという印象を持っていたが、親の立場でも子どもとの関係や地域コミュニティ等との関係で難しさがあるのかと知った。

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野辺陽子

1970年、千葉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科社会学専門分野博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門:家族社会学、アイデンティティ論、マイノリティ研究。高知県立大学地域教育研究センター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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