Books

神と自然の景観論 信仰環境を読む

野本寛一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061597693
ISBN 10 : 4061597698
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本人は何に神聖感を抱きいかなる景観の中に神を見たのか。噴火する山、揺らぐ大地、暴れる水は畏怖の対象であり、岬・先島は常世への通路、磐座は神霊の核であった。また洞窟・淵・滝・立神などの自然地形に秘められた神意、松・杉・椎・タブなどの巨樹に蔵された侵すべからざる威力。全国各地の聖地の条件を探り、それにまつわる民俗を紹介する。

目次 : 緒言 信仰環境論の視角/ 第1章 環境畏怖要因と信仰の生成/ 第2章 地形と信仰の生成/ 第3章 聖樹の風景と伝承/ 第4章 環境保全の民俗と伝承/ 第5章 神話の風景/ 第6章 道祖神祭りの風景―甲斐の太陽

【著者紹介】
野本寛一 : 1937年静岡県生まれ。1959年國學院大学文学部卒業。近畿大学文芸学部特任教授。同大学民俗学研究所所長。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • HANA

    岬、島、滝…。古来、日本人がどのようなものにカミを感じていたか、豊富な実例とともに論じられている。内容も火山や暴風といった自然現象、信仰と地形、聖樹、そして道祖神進行と多岐に渡っている。岬の先端より見える岩に立神と名を付け、神奈備の山の松に顕現した神を見る。村境には道祖神があり小正月にはそこで祭りがある。これらは現代人の心にも訴えるものはあるが、そこにある何かは決定的に違ってしまっているように思える。利便性と引き換えに神聖や畏れというものをなくしてしまったのが、読みながら何とも寂しく感じてしまった。

  • ばん

    とてもとても参考になる名著。徹底したフィールドワークを行う民俗学者として活躍した著者だからこそ、地形や景観と向き合う事が出来たのだと思う。描写一つ一つにはただ瞥見した、あるいは推論したものとは違い、実質をもった丹念な記憶に基づく洞察がある。本論はまさに畏怖や人の流れが、山岳信仰、水源信仰など、島嶼信仰など地形と大きく関係していることを、民俗学的(時には地理学的に越境し)に実証したと言える。

  • AR読書記録

    お風呂で切れ切れに、漫然と読んでしまった、のでちゃんとした感想は書けないが、とりあえず手元においておく本リストに入れることは決定。人と自然とのあいだに成り立ってきた共生関係。自然は人間の、特に内省・蘇生・再生・復活において、必要不可欠なものと考えられる。それらを失うことは、神を失うだけでなく、安心立命の拠り所、しっかりと生きていくための土台を失うということ。しかし、山梨の道祖神祭りにはなぁ。詳細は書けぬがびっくりしたなぁ。今も同じようにやっているのか。そして地元でニュースになったりしてるのか。できるのか。

  • Yoshitomo Kurokawa

    読み応えがある。ちょっとした昔話にも、そのような話が出来た背景があるのだ、ということが良く分かる。調べるのは大変だったのではないか。

  • nata

    筆者のいうところの「聖性地形」、神聖視されやすい条件を備えた場所がいろいろ紹介されており、それだけでも面白い。自分がよく行く場所の近くも含まれていたので、背景にある伝説や信仰を知ったうえで訪れてみたい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items