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殺し屋の営業術

野宮有

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065403303
ISBN 10 : 4065403308
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan

Content Description

第71回江戸川乱歩賞受賞作!
選考委員(有栖川有栖、貫井徳郎、東野圭吾、湊かなえ、横関大)圧倒的面白さで、激賞!!

「営業ノルマ」は、2週間で2億円。
稼げなければ、全員まとめて地獄行き。
前代未聞の「命がけの営業」が始まる。

営業成績第1位、契約成立のためには手段を選ばない、凄腕営業マン・鳥井(とりい)。珍しい夜間のアポイントを受けて向かった豪邸で刺殺体を発見、自身も背後から殴打され意識を失ってしまう。鳥井を襲ったのは、その家の主を「殺す」ことを「ビジネス」として請け負っていた、「殺し屋」だった。
目撃者となってしまった鳥井は、その殺し屋・風見(かざみ)と耳津(みみづ)に、口封じとして刺殺体とともに埋められそうになる。そのとき鳥井は「ここで私を殺したら、あなたは必ず後悔します」と語り出す。
そう、これは殺し屋相手の商談なのだ。
死体の上に立たされ、いまにも土を被せて埋められそうな状況で、風見と耳津を相手に、鳥井は「営業」を開始する。

「今月のノルマはいくらでしょう? 売上目標は?」
「契約率は25%‥‥、残念ながら、かなり低いと言わざるを得ません」
「どうしてこんな状況になるまでプロの営業を雇わなかったんですか?」
矢継ぎ早の質問と営業トークを、文字どおり「必死に」展開する鳥井。そして、二人の殺し屋の隙にまんまと潜り込む。

「‥‥あなたたちは幸運です。私を雇いませんか? この命に代えて、あなたたちを救って差し上げます」

【著者紹介】
野宮有 : 1993年福岡県生まれ。第25回電撃小説大賞で選考委員奨励賞を受賞し、『マッド・バレット・アンダーグラウンド』でデビュー。「少年ジャンプ+」で漫画原作者として『魔法少女と麻薬戦争』連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    設定だけで勝確。鳥井が殺し屋稼業に身を置くことになる序盤の掴みまでがバッチリで、中盤以降はスピード感とテンションは維持しつつも、少しずつボロを出しながら、それでも決定的に破綻をきたす前にしっかりゴールを決めて終われた感じ。個々のエピソードがあまり意味をなさずに脱線気味に感じられるのと、肝心の鳥井のやり口が"営業"の領分から逸脱していて、スーパー営業マンが裏稼業で力を発揮するという、そもそものコンセプトがブレている点がやや残念。最後の方は営業というより利益計算が得意な経理の人と化していた。続編あるなら読む。

  • starbro

    江戸川乱歩賞受賞作を毎年楽しみにしています。本書は、ブラックユーモア営業マン・シュールミステリ、全選考委員が候補作全体がレベルが高い中で抜けていたと評価するだけあって、斬新な展開で面白かったです。何事も一流になるには、ストイックさが必要、主人公は、「笑ゥせぇるすまん」喪黒 福造の様でした。 本書のシリーズ化もしくは新たな作風の次回作を楽しみにしています。 https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000416893

  • パトラッシュ

    昨年の『フェイク・マッスル』に続き、お仕事小説が乱歩賞に選ばれた。今回は殺し屋に消されかけたブラック企業の営業マン鳥井が、口八丁手八丁のスキルで生き残りを図る物語だ。邪魔者は始末して当然という裏社会の面々と渡り合い、一歩間違えば死が待つ状況から脱せねばならない。いわば『コンフィデンスマン』的な悪漢の活躍するコンゲーム小説であり、敵の思考を読み合う頭脳戦が面白い。そんな戦いを、あくまで仕事として業務の達成に勤しむ鳥井の真面目さが醸すブラックユーモアのスパイスで読ませる。映像化するなら鳥井役は毎熊克哉さんか。

  • 海猫

    鳥井は凄腕営業マンで年収2000万円超えだが、心に虚無を抱え生きがいを持てずにいる。そんな彼がある出来事をきっかけに殺し屋専門の営業マンとなり、裏社会に入っていく過程を描く。当然ながら裏社会は荒事当たり前で、鳥井は暴力的な能力はまったくない。さんざんな扱いを受けながらも営業スキルで渡り合うのがスリリング。裏社会で生きることにヒリヒリした生きがいを見出していくのも熱い。後半は別の殺し屋チームとの騙し合いがメインとなり危機一髪が続く。はたして2億円の「営業ノルマ」は達成できるのか?ロジカルな展開が素晴らしい。

  • のり

    ダントツの営業成績を毎月積み重ねているが、達成感も高揚もなく日々を仕事漬けで送っていた「鳥井」。そんな中、クライアントに会う為に夜に訪問した先で殺しの現場に遭遇する。最早口封じの為に消されるしかない状況下で、鍛えられた営業トークで自らを売り込みする。殺し屋達の現状も切羽詰まっていた為に…期限内に二億の上納金。それを回収する為に鳥井は策を練るが、上司の殺し屋が能力低すぎるし、業界大手の殺し屋達との接触。極限で開花する新たなステージ。恐るべし鳥井。続編を求む。

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