ウミガメと少年 野坂昭如戦争童話集 沖縄篇

野坂昭如

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198625238
ISBN 10 : 4198625239
フォーマット
出版社
発行年月
2008年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19×23cm,53,21p

内容詳細

「戦争童話集」として、野坂昭如が綴る平和への願い。語り継がれるこの物語に、アニメーション美術監督、挿絵画家・男鹿和雄が新たな息吹をもたらす。描き下ろし30点以上のカラーイラスト掲載。英語版も収録。

【著者紹介】
野坂昭如 : 1930年、神奈川県鎌倉市に生まれ神戸で育つ。早稲田大学中退後、CMソングの作詞家などを経て『エロ事師たち』で作家デビュー。『火垂るの墓』『アメリカひじき』の2作で直木賞、『同心円』で吉川英治文学賞、『我が闘争こけつまろびつ闇を撃つ』で講談社エッセイ賞を受賞。2002年には『文壇』およびこれまでの文業に対して泉鏡花賞を受賞。作家活動の傍ら、作詞家、シャンソン歌手、放送作家、タレント、政治家など幅広く活動を続けている

男鹿和雄 : 1952年、秋田県生まれ。高校卒業後、上京してデザイナー学校に入学。72年からアニメーションの美術に携わる。「侍ジャイアンツ」「幻魔大戦」など数多くの背景美術を手掛け、「はだしのゲン」「妖獣都市」などで美術監督。88年「となりのトトロ」以降、「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「もののけ姫」とスタジオジブリ作品の美術監督を務める

早川敦子 : 1960年生まれ。津田塾大学教授。専門は20世紀・現代英文学/文化。「子ども」や「平和」をキーワードにした翻訳にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Willie the Wildcat さん

    ウミガメの不変性と人間の可変性。音や光など五感に訴える変化。ウミガメの卵の件は意味深。海へ帰るのは、また同じ地へ戻る意味でもある。戻る力にも自然。モノゴトを必要以上に複雑にする人間の業を再認識。自然の偉大さ・雄大さと比較した人の愚かさを暗喩している気がしてならない。英文では時に異なる解釈が可能なニュアンスもある。意図的かどうかは不明も、”違い”を超えた人としての共通項に訴えるMSGは不変と信じたい。一方、読後に感じた伝承の不安。戻る、故の人の忘却と安心感。このような歴史は繰り返して欲しくないものだ。

  • chimako さん

    この本で読了。言葉がない。幼い少年とウミガメの交流の話ではない。特別悲しくもなく、悲惨な戦状を書き連ねたわけでもない。なのに、言葉が出ないほど胃の上あたりが重苦しい。あの戦争を長引かせた日本の軍部にも読んでもらいたい。そして、野坂氏の言う「虐殺」を繰り返したアメリカ軍にも。後半は英語で訳された物語なのだから。

  • みゆ さん

    戦火の中、ただひたすらに卵を産むウミガメ。野坂昭如の強烈な反戦メッセージを感じる。表紙の美しい青が哀しい。

  • ベル@bell-zou さん

    カメの卵の味は少年をひとときでも幸せにしたのだろうか。温かい命の味。愚かな人間の営みを尻目にカメは産卵にやって来る。ただ種を残すためだけに。《共読の方とのコメントから追記》〜背景に、以前観たスピルバーグのTVドラマ『ザ・パシフィック』を感じた。カメが眺めた赤く燃え上がる陸に重ね合わせて。

  • 馨 さん

    絵本ですが文章は大人向けだと思います。大東亜戦争の流れと沖縄戦を多少勉強してから読むと良いと思います。ウミガメ目線の沖縄戦と少年目線、全然違うけどウミガメが戦争に関係なく産卵しに陸へ上がっていく光景が印象的。

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人物・団体紹介

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野坂昭如

1930年(昭和5)神奈川県生まれ。親戚の養子となり神戸に育つ。45年の空襲で養父を失い、のち、実家に引き取られる。旧制新潟高校から早稲田大学第一文学部仏文科に進むが、57年中退。CMソング作詞家、放送作家などさまざまな職を経て、63年「エロ事師たち」で作家デビュー。68年「アメリカひじき」「火垂る

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