Books

日が沈むのを 野呂邦暢小説集成

野呂邦暢

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784892570926
ISBN 10 : 4892570923
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

干潟の原初的な沈黙―“瀕死の渡り鳥と死滅寸前の海に捧げる挽歌”である「鳥たちの河口」など、詩的感性の冴えわたる短篇を集成。初単行本化作品『赤い舟・黒い馬』『柳の冠』収録。

【著者紹介】
野呂邦暢 : 1937年、9月20日、長崎市岩川町に生まれる。長崎県立諌早高等学校を卒業後、様々な職を経て、19歳で自衛隊に入隊。翌年の除隊後、諌早に帰郷し、散文や詩をしたためる。1965年、「或る男の故郷」が第二十一回文學界新人賞佳作に入選。芥川賞候補作に「壁の絵」「白桃」「海辺の広い庭」「鳥たちの河口」が挙がったのち、1974年、自衛隊体験を描いた「草のつるぎ」で受賞。1980年、急逝、享年42(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • あにき

    海辺の匂い、肌にまとわりつく汐風…そんな作品集。

  • novutama

    言葉の風景画家と評される著者だが、丁寧に辿るのは、必ずしも眼前に広がるものたちだけではない。対象はもちろんだが、よって立つ主観なしに「眼差し」はありえない。この本に収められている作品は芥川賞を受賞する直前までのもの。故郷の喪失と回復、父との葛藤、すべては自らに向かうための習作のようだ。「人は自分を育ててくれた土地に敬虔でありすぎることはない。幼年時代の町と友なしで現在を豊かに生きることができるだろうか。幼い頃の漠とした暗闇の中に何かしらいいものがあり、そこから人は生きる力を汲みとるのではないだろうか。」

  • すぎうらささみ(うろ覚えな感想多し)

    長崎の風景を閉じ込めたぶ厚い作品集。淡々としていながらも浮かんでくる情景は鮮明で、舞台がほぼ地元ということもあり、故郷の空が懐かしくなった。3巻は全体的に場面転換が激しかったけれど、こちらは無理なく追える作品ばかり。脱出系サスペンスや純文学やホラーじみたものなど、幅広いジャンルが揃ってる。

  • shizuka

    小説を読む前に、書評・映画評以外の随筆をほぼ読んでいたからか、初めての小説に触れても、はじめまして。という気がしない。野呂邦暢という作家は、自分自身を小説の中にさらけ出すことを、全く躊躇しない類の作家なのか。まだ、全集も2冊目なので何とも言えないが。どこかに著者の息遣いを感じたい私としては、うれしい限りだ。

  • Voodoo Kami

     まず第1集よりも出てくる女性たちそれぞれの姿がちゃんと書き分けられていると思いました。やはり先に二冊のエッセイ本を読んでいたことで、各作品成立の背景がおぼろげながらにわかります。長崎を舞台にした「海辺の広い庭」には他とまるで違う色、光、匂いが立ち上がっていて、諌早、長崎どちらも地元である私にとって、慣れ親しんだあの風景の肌触りをここまで映像的に文章化できるということに眩暈に似た驚嘆を覚えます。心情的には対極であったであろう自衛隊への入隊の動機のひとつも、おぼろげながらつかめてきました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items