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増補 アルコホリズムの社会学 アディクションと近代 ちくま学芸文庫

野口裕二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480512734
ISBN 10 : 448051273X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人はなぜアルコールに依存し、いかに回復するのか。社会学の視点からアディクション(依存症)を解き明かした、先駆的名著。解説 信田さよ子

【著者紹介】
野口裕二 : 1955年千葉県生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学名誉教授。専門は臨床社会学、医療社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 綿

    「コントロール可能な自己」という現代社会の価値観がアルコホリズム(ものへのアディクション)や共依存(ひとへのアディクション)の根幹にあり、回復には自己のコントロール不可能性を認めるしかない、しかし回復後に復帰する社会もまた共依存的であるのならば、という考察が非常に興味深い。「推し活」と呼ばれるような行為に熱中する人が多く見られる現代において、その行為もまたひとやものへのアディクションのひとつのあり方ではとここ数年考えていたけれど、その考えを深めるためのヒントになるような書籍でもあった。

  • 袖崎いたる

    よくもまぁ手にとったものよ。考えてることがあって、そのなかにお酒のトピックもあったんだわ。その線でどーかなぁと思って。そしたら、良かった。アルコホリズムを近代の病理と位置付ける発想はベイトソンやギデンズなどの目を通している。断酒会AAのアル中の人に対する無知の自覚ならぬ無力の自覚をうながすことの効用、またはアルコホリズムが近代以降の自己が負うこととなった再帰性の論理的必然として語られることなど、じつに玩味しがいがある。國分功一郎が意志をヤクだと説いたのとも響き合う。そのヤクを手放す勇気に「神」は位置付く。

  • ポルターガイスト

    臨床を中心にアルカホリックの社会学的分析を行う。とてもよかった。特に終盤の展開は鮮やかで感動した。単なる文明批評にとどまらない社会学の有用性を感じ,誰しも読めば言いたいことがわいてくるタイプの古い本だった。俺は自分が教員としてやりたかったことを思い出した気がする。それはプラグマティズム(この本では「再帰的(reflexive)」)による共依存からの脱却なのだろう。ただ本書によればプラグマティズムの人間関係への拡大や苦痛こそがアディクションの根源にある。凝り固まった俺の価値観に石を投げてくれる本だった。

  • Go Extreme

    アルコール依存症はいつから病気になったのか 臨床社会学 医療化 社会病理 スティグマ 意志の病 精神病院帰り 偏見と闘う 最初の1杯の危険性 アルコホリックス・アノニマス 身体アレルギー説 コントロール喪失 無力 12のステップ 問題飲酒概念 共依存 イネイブラー ソーシャル・ネットワーク ネットワーク・セラピー 脱医療化 集うこと 代替機能と創造機能 援助者療法原理 酒なしの新たな生き方 否認の病 Co-dependency コ・アルコホリック 心理的転換 自己をモニターする近代人 酔いと覚醒の関係

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