Product Details
ISBN 10 : 4623072991
Content Description
歴史社会学は社会学にどのような可能性をもたらすのか、またそれは歴史学の試みとどのように重なり、どのように異なるのか。本書は、社会学における「歴史」への多様なアプローチによる成果を通してその意義を提示する。
目次 : 社会学が歴史と向きあうために―歴史資料・歴史表象・歴史的経験/ 第1部 歴史資料の創造性(社会学の史料としての写真の可能性―近代フランスの歴史保存における写真をめぐって/ 歴史的資料としての社会調査データ/ 地域で地域の歴史を書く―大字誌論の試み/ 京水の幻影、鴎外の追憶―「湮滅」を記述する歴史社会学の可能性)/ 第2部 歴史表象の文化政治(家族写真から震災をまなざす―被災写真をめぐる表象と意味変容/ 都市祭礼の継承戦略をめぐる歴史社会学的研究―長浜曳山祭における社会的文脈の活用と意味づけの再編成/ ニュータウンにおける経験の地層と語りの実践/ サブカルチャーと昭和の記憶/ 新自由主義時代の歴史観光まちづくり―愛媛県松山市「坂の上の雲まちづくり」における「歴史」の利用)/ 第3部 歴史経験の再帰性(語り継がれる物語の社会的文脈―戦争体験を語り継ぐ沖縄の実践から/ 産婆の近代と出産の医療化―『助産之栞』を口述史料として読む/ エスニックな場所、多人種の痕跡―リトルトーキョー/ブロンズヴィルの描き方/ 「ドイツ統一」に関する東ドイツ社会科学者の経験―ベルリン・フンボルト大学を事例としたインタビュー調査より/ オーラルヒストリーと戦争体験の“歴史化”―『沖縄県史』第9巻と宮城聰文書)
【著者紹介】
野上元 : 1971年東京生まれ。1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得、博士(社会情報学)。現在、筑波大学人文社会系准教授
小林多寿子 : 1956年東京都生まれ。1987年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(人間科学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
